「もう増やさないで非正規の先生。教育に臨時はない」と訴えるつどいが6月29日、名古屋市北区で開かれました。愛知・臨時教員制度の改善を求める会が主催し、約30人が参加しました。
臨時教員は全国の公立学校で約20万人、愛知県は1万人で全教員の2割ほどです。会の運動が実を結び、県は3年前から「特別選考」を実施、名古屋市は昨年、受験年齢制限を10歳引き上げ49歳としました。
山口正代代表委員が問題提起し、「現場には指導力を備えた臨時教員が多数存在する。正規採用化で教育の目標達成を」と強調しました。
参加者からは「1年で首になるので学校づくりの夢がもてない。教員を臨時で入れ替えるのにどんな意味があるのか」「正規雇用が減らされ精神疾患が増えている」「ゆとりある教育のために正規を増やして全学年で30人学級を」などの意見が出されました。
4月から失業中の男性は「早く仕事につき、教員をつづけたい」と訴えました。
息子の担任が臨時教員だったという男性は「丁寧な教育をしてもらい、息子は彼の話ばかり。正規採用にむけ署名で応援する」と発言しました。つどいは教員採用選考の改善を求める署名運動、教育委員会交渉などの取り組みを確認しました。