愛知民報

【17.09.10】看護・介護、夜勤労働の改善を 愛知県医労連 いのち守る愛知キャラバン

 

 医療や介護の現場は、慢性的な人手不足となっています。厚生労働省は2011年、夜勤交代制労働の負担軽減など勤務環境整備を医療機関に求める通知を出しました。しかし16時間を越える長時間労働や休息できない短い勤務間隔、介護施設での一人夜勤が広くあります。労働者の健康だけでなく、患者・利用者の安全と尊厳がおびやかされる実態が改善されていません。
 愛知の看護師不足は深刻です。県民一人あたりの看護師数は全国43位で高知県の約半分。
 愛知県医療介護福祉労働組合連合会は2日、「安全・安心の医療・介護の実現と夜勤交代制労働の改善を求める国会請願署名」を呼びかける宣伝行動に取り組み273人が署名しました。これまでに全国で約30万人、愛知で3万7千人を超える署名が集まっています。
 豊橋市職員労働組合病院支部の中川智晴書記長は「夜勤の明け方はもうろうとしてしまう。労働者だけでなく、患者さんの安全にかかわる問題です」と街頭で訴えました。
 署名した女性(26)は「私も看護師です。夜勤は50人の患者さんを3人の看護師で看ることになる。きつい」と話しました。