愛知民報

【12.04.08】比例東海で2議席かならず 日本共産党愛知県委員会 岩中正巳委員長に聞く 各界から共産党にエール 4月22日志位演説会で一気に飛躍

 
 日本共産党愛知県委員会は、次期衆院選の比例東海ブロックで現職の佐々木憲昭衆院議員と、かわえ明美比例候補の2議席獲得をめざしています。22日におこなう志位和夫委員長を迎える愛知県体育館での大演説会を成功させ、同党躍進の展望を開こうと全力投球です。岩中正巳県委員長に聞きました。

 ――情勢をどのように見ていますか。

 民主・自民の2大政党づくりが破たんし、日本共産党ががんばれば躍進できる条件があります。

 消費税増税ストップ、TPP参加反対、原発からの撤退、普天間基地撤去と、あらゆる分野でかつてなく国民的なたたかいが広がっています。

 日本共産党はどの問題でも、国会論戦と国民共同の運動の先頭にたっています。

 マスメディアの悪政推進キャンペーンのなかでも、原発撤退の世論は7~8割、消費税増税は過半数が反対、北海道ではTPP反対が?オール北海道?の世論となり、政党では日本共産党だけが「一点共闘」に加わってがんばっています。ですから、志位委員長が登場した経済誌『財界さっぽろ』のインタビューで、司会者が「北海道の比例8議席のなかに共産党の議席がないのはおかしい」と発言しました。

 佐々木憲昭衆院議員は三重県で全国商店街振興組合副理事長と懇談し、その方から党にエールが送られました。国民各階層のたたかいと結んで一点共闘を多面的に発展させ、日本共産党の日本改革の方向を訴えるなかで、「共産党が伸びなければ政治は良くならない」という声が広がりつつあります。

 JAや漁協など、どこへ行っても、党の政策と各団体の要求が一致します。そういう変化をつかんで、自分で風を起こして勝ち抜く勇気と気概が大切です。

 ――反動的逆流をどう見ますか。

 支配勢力は2大政党体制を固めようと比例定数削減を強行しようとしています。予断は許しませんが、わが党の奮闘もあり、民主党以外のすべての党が小選挙区制の見直しで一致しています。

 橋下「維新の会」や河村「減税日本」は、改革ポーズで2大政党離れの受け皿をねらっています。この反動的逆流とのたたかいでは、日本共産党がどのような日本をめざすのか、どのような党なのかを本当に訴えぬけば、間違いなく新たな躍進の条件があります。

 橋下「維新の会」は、大阪府知事選や府議選で圧勝しましたが、大阪市長選挙では日本共産党と幅広い市民の反独裁の一点共闘で、橋下氏に6対4まで迫りました。橋下氏の「思想調査」攻撃にたいし、党と府民は積極果敢にたたかっています。

 名古屋の河村「減税日本」は分裂し、議会改革にとりくまず、オール与党市政に埋没しています。もはや1年前のような支持や共感は得られません。

 ――22日に志位委員長をむかえ大演説会を開きますが。

 文字どおり全党と後援会が総決起し大演説会を成功させることが党の意気込みを全県に知らせ、総選挙勝利の大きな原動力になります。

 すべての党支部と後援会が、ただちに総選挙の得票目標を決め、宣伝と対話・支持拡大、党勢拡大大運動に足を踏み出し、党躍進への流れを切り開いていきたいと思います。

 2003年以降の2大政党づくりの動きのなかで、日本共産党は8回の国政選挙で停滞と後退を余儀なくされました。しかし今、自民も民主もゆきづまり、これまで保守の地盤といわれていた団体との一点共闘があらゆる分野で前進し、日本共産党との響きあいが無数に生まれています。

 今度の総選挙は、共産党が伸びれば、日本の政治を前向きに変え、国民の要求を実現する道を開くことが可能という、歴史的な意味を持っています。

 すべての党員と後援会員の皆さんが、その使命感と熱い思いでがんばっていただくよう心から呼びかけます。