愛知民報

【11.12.04】浜岡原発の再稼動許すな 「東三河の会」発足 

 東日本大震災・福島原発事故から8カ月。いまだに収束のきざしが見えないなか、「原発からの撤退」「浜岡原発の即時廃炉、再稼働を許すな」を求める集会やパレード、宣伝・学習会などが各地で多彩に取り組まれています。11月26日には、静岡県御前崎市で行われた「浜岡原発の永久停止・廃炉を求めるひまわり集会」と連帯し、豊橋市で「浜岡原発いらない東三河の会」が発足しました。

 
 「浜岡原発いらない東三河の会」の発足集会には160人が参加しました。

 同会の発足は、7月23日に静岡市で行なわれた「ひまわり集会」に参加した6団体(東三河労働組合総連合、全日本年金者組合豊橋田原支部、新日本婦人の会豊橋支部、豊橋民主商工会、豊橋市職員労働組合、日本共産党東三地区委員会)が準備しました。

 世話人は、元中部電力職員、医師、弁護士、元大学教授、楽器制作者、アマチュアバンド、住職などの幅広い著名人や団体代表など23人。さらに賛同者を広げる計画です。

 農民運動福島県連合会の亀田俊英会長が「南相馬市小高地区は全域が警戒区域になった。私のような避難民を二度と出さないよう、このような集会を各地で開いてほしい」と訴えました。

 農民運動愛知県連合会の本多正一事務局長は「原発事故の風評被害が農家を苦しめている。福島県の測定で規制値を下回っている果物や加工品を食べて応援しよう」と呼びかけました。

 豊橋市職員労働組合の長坂圭造委員長は、市内22カ所で放射線量測定を行った結果を報告。「浜岡原発の危険性を考える会」の林美春さんは学習会を連続して開いていると発言しました。

 集会後、豊橋駅前の商店街をパレードし「浜岡原発を廃炉に」と呼びかけました。

ひまわり集会と連帯

 「11・26ひまわり集会in浜岡」には、静岡県外の参加者も含めて4000人以上が参加。集会後、参加者は浜岡原発に向かってパレードしました。

 日本共産党名古屋北西地区委員会は、バス2台など100人余が参加。わしの恵子名古屋市議を先頭に浜岡原発を?人間の鎖?で取り囲むアピール行動に取り組みました。

 集会には「浜岡原発いらない東三河の会」結成準備会から「私たちも隣接の地でがんばります」とのメッセージが寄せられました。

原発に安心・安全はない 渡辺のり子医師が訴え

 
 私は劣化ウラン弾による内部被ばく、放射線障害に苦しむイラクの子どもたちに医薬品を届けたり、イラク人医師の研修を支援する、セイブイラクチルドレン名古屋の活動をしています。

 放射性物質で空も、海も、土も汚したのが原発事故です。人体は内部被ばくを受け、放射性物質は体内に蓄積します。ヨウ素は甲状腺、セシウムは筋肉を好みます。これは一生ものです。

 人間は核をいじってはいけない。いじれば必ず放射性廃棄物が出ます。後始末を考えていない原発に安全・安心はありえない。

 私は1944年の東南海地震、45年6月19日の豊橋空襲を体験し、広島や長崎の原爆もリアルタイムのニュースで知っています。放射能を浴びる人がいま以上増えないように願います。