愛知民報

【10.01.10】革新・愛知の会 30周年 激動に運動の反映「いまこそ本格的な出番」 成瀬昇代表世話人あいさつ

 国政革新の国民的共同をすすめる革新懇運動は2010年で30周年を迎え、新たな前進が期待されています。愛知県では1980年5月に「平和・民主・革新の日本をめざす愛知の会」(略称=革新・愛知の会)が結成され、今日では95の団体と個人会員で構成されています。県内の職場や地域にも革新懇がつくられ、草の根での政治革新の共同の輪を広げています。革新・愛知の会は12月12日、名古屋市熱田区で第30回総会を開き、84人が参加しました。成瀬昇代表世話人のあいさつの要旨を紹介します。
 

内外に変化

 2009年はまさしく激動の1年であったといえます。国際政治ではアメリカ・オバマ大統領が4月、プラハで演説し核兵器廃絶に向けて行動することを表明したこと、国内政治では8月の総選挙で自公政権が退場したことです。

 憲法については、毎日新聞のアンケート調査によれば、憲法9条の改悪に反対をするという衆議院議員が51%。国民世論は「9条守れ」がコンスタントに3分の2を占めていますが、衆議院議員で過半数ということは初めてのことです。

 私たちの運動が反映しています。革新懇運動は今年で30年です。お互いに誇りを持ってもいいのではないかと思います。

新政権の矛盾

 「自公政権ノー」は前進ですが、民主党は憲法改悪、不公平税制、衆議院比例定数削減では自民党と一致しています。

 米軍普天間基地の問題、来年度の予算編成など、鳩山政権は大迷走しています。民主党自身の政権公約の矛盾を国民の前にさらけ出しています。

筋目の年

 革新懇は「国民が主人公」の政府をつくることを展望し、政治を変えるための組織です。いまこそ本格的な出番と感じています。

 革新懇には二つの任務があります。ひとつは、切実な要求を実現するたたかいに全力をあげること。もうひとつは日本の政治を国民のものにするための力を大きくすること。要求を実現するたたかいを通じながら、地域、職場、県の革新懇を発展させていくことが大事です。

 生活向上・民主主義・平和の3つの共同目標に賛同する団体の組織と運動を発展させることも、日本の政治を国民本位に変える力を大きくすることだと思います。

 民主党は「官僚政治の打破」と言っても財界本位の政治を打破するとは言えない。普天間問題の根本は日米安保条約です。安保条約が米軍基地を認めているわけです。民主党は米軍基地や安保条約そのものを否定しているわけではありません。

 鳩山政権に対する国民の失望、不安、怒りというのが重なってくるのではないかと思います。

 2010年は革新懇結成30周年。諸悪の根源、安保条約改定50周年。節目の年です。平和や暮らしを守るためのたたかいを胸張ってがんばっていきたい。