愛知民報

【09.02.15】「かんぽの宿三ヶ根」簿価たったの500万円 11億5000万円かけたのに

かんぽの宿知多美浜は1億1700万円

 「なに、あの三ヶ根のかんぽの宿がたった500万円!」。日本郵政がオリックス不動産に売り飛ばそうとしている宿泊保養施設「かんぽの宿 三ヶ根」の帳簿上の価格の安さにみんなが驚き、あきれ、怒りました。

 「三ヶ根」は土地代と建設費に11億5千万円をかけて三ヶ根山頂に建設されました。三河湾を一望できる絶景の公共の宿。2007年度の利用客は7万1千人、客室稼働率は7割を超えています。

 県内にあるもう一つの「かんぽの宿」は知多美浜。天然温泉で07年度の利用客は8万8千人。週末はもちろん夏場は平日でも予約で満室です。用地費を含め15億2千万円で建設されましたが、簿価は1億1700万円。

 簿価は売却価格の基準にされます。郵政公社が資産の会計方式を変えたため、各施設の評価額はどんと下がりました。施設を買い取る側にはおいしい話です。

 「かんぽの宿」売却問題を追及している日本共産党・吉井英勝衆院議員は言います。
「国民の財産をわざわざ安く計算して売却することは許されない」