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核兵器廃絶 協力ぜひ あいち平和行進共同連絡会 県など要請

県職員(右)から要請の回答を受け取る沢田代表(左)ら=4日、愛知県庁

 市民・平和団体や労働組合などでつくる「あいち平和行進共同連絡会」は4日、愛知県庁と名古屋市役所を訪問し、平和行進への賛同と平和行進の推進を要請しました。

 要請には、共同連絡会の沢田昭二代表ら3人が参加。県は県民総務課、市はスポーツ市民局の職員が対応しました。

 連絡会は毎年、国民平和大行進の期間中、自治体交渉を行っています。今年は新型コロナウイルス感染防止のため、事前に要請文を送付し、関係部局から回答を受け取りました。要請内容は①あいち平和行進への賛同募金②ヒロシマ・ナガサキの被爆の実相を伝える原爆展や上映会の開催③原水爆禁止世界大会への支持・賛同④「ヒバクシャ国際署名」への署名など8項目です。

 沢田氏は、「世界では核兵器廃絶の流れが大きくなり、核兵器禁止条約発効も近い。核廃絶は被爆者の願いであり、コロナ禍でも歩みを止めるわけにはいかない。今年は被爆75年、私は89歳になる。命ある限り核兵器の廃絶に全力を尽くす。自治体にもぜひ協力してほしい」と訴えました。

 県は「今年度、新たに小中学生対象の平和学習用パンフレットを作成し、今後の平和施策にいかしていく」と回答。市は「核兵器のない平和な社会の実現は極めて重要。個別の団体にこたえることは控える」と答えるにとどまりました。

(6月6日 しんぶん赤旗)