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暴力扇動許さない 市民らCBC前で抗議

 CBCテレビ(名古屋市)が制作する情報番組「ゴゴスマ」で、出演した武田邦彦氏(中部大学教授)が韓国人への差別発言や暴力を扇動する発言を行ったことに抗議し23日、市民ら約60人が同社前で「ゴゴスマ打ちきれ」「ヘイトを許すな」と声をあげました。行動は8月31日に続く2回目。

 武田氏は8月27日の放送で韓国旅行中の日本人女性が現地男性から受けた暴行事件を扱った際、「日本男子も韓国女性が入ってきたら暴行しないといけない」などと発言しました。C

 行動を呼びかけた市民グループのメンバー近藤友美さん(43)は、「差別や暴力扇動、嫌韓報道は許せない。しつこく抗議したい」と強調。名古屋市の男性(44)は「ヘイトスピーチを放送したことにきちんとした検証がされていない」と指摘します。

 「許せないと思っている人間が一人でも多い方がいいと思って大阪市から来た」と話すのは鈴木大志さん(38)。武田氏の発言や元宮崎県知事の東国原英夫氏が金慶珠氏に「黙っとけお前は」などと発言した同番組の動画を見ました。「1度公共の電波にのった発言は取り消せない。女性や在日韓国人が対象になる暴力事件が起こった時にメディアはどう責任を取るのか」

 愛知県常滑市の吉田寿治さん(52)は、「報道局として差別はいけないと表明してほしい」と話しました。

(9月24日 しんぶん赤旗)