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野党と市民 手つなぐ 瀬戸シンポに350人の熱気

 
 「共謀罪、改憲…その先にあるものは?」と題する緊急シンポジウムが4日、愛知県瀬戸市で開かれ、超満員の350人が参加しました。野党と市民が「共謀罪」法案を必ず廃案に追い込もうと発言。安倍政権を退陣に追い込む熱気に包まれました。

 野党と市民をつなぐ会@愛知7区が主催しました。池住義憲共同代表は、改憲そし、「共謀罪」反対の議員を選挙で送り続けようと呼びかけ、「市民と野党が国会の状況を共有し、阻止のためになにができるか考えよう」と訴えました。

 野党は、民進党・山尾しおり衆院議員、日本共産党・もとむら伸子衆院議員、社民党・平山良平県連副代表が登壇。もとむら議員は「安倍政権は、森友、加計疑惑も相まって支持率を急落させている。『共謀罪』法案は国会審議でもテロ対策でなく、人とのつながりを委縮させるものだと明らかになっている。市民と野党が手をつなぎ、必ず打ち破ろう」と訴え。山尾議員は「どうしても法案を通したいがために、政府はいまの法律でできることをできないと言い張っている。モノ言わぬ市民が監視の対象になる社会にしてはいけない」。平山氏は「成立すれば、国民の自由はなくなる。市民の声は大きい。安倍政権を追いこむ力になる」と語りました。会場発言で新社会党、緑の党の代表もあいさつ。自由党からメッセージが寄せられました。

 市民、学生で登壇したのは、全国ネットママの会@愛知の粥川ひろみさんと女子学生(4年)、男子学生(3年)の3人。粥川さんは、「若者もママも自分たちの生活で精いっぱいのなか声をあげている。無関心な人たちもちょっとしたきっかけで声をあげるようになるかもしれない。失敗してもいいから、自分の言葉で伝えて行くことが大事」。女子学生は、「テロ対策に関係ない法律だと聞いている。集会に参加するだけで監視の対象になるの?疑問がたくさんある」。男子学生は、「祖父が『過去に戻っているようだ』と話していた。社会全体が窮屈になっていると感じる」と述べました。

 シンポジウムの後、参加者は名鉄「尾張瀬戸」駅まで平和に1票!くらしに1票!未来に1票!」のスローガンが書かれた横断幕やのぼりを持ってパレード。駅前ではミニ集会も開き、25歳の青年から81歳の女性まで幅広い年齢層が「共謀罪」反対のリレートークをしました。

(6月6日 しんぶん赤旗)