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年金引き下げに抗議し東海3県1万3000人が不服請求

 

 全日本年金者組合が全国に呼びかけた行政不服審査請求に応え1月31日、愛知、岐阜、三重の3県から400人が名古屋市中区の名城東小公園に集い、東海北陸厚生局に約1万3000人分の請求書を提出しました。3県の組合員数を超えるものです。
 
 安倍政権は年金を昨年10月分から1%下げ、来年4月までに計2・5%引き下げるとしています。
 
 請求書には切々とした思いがつづられています。「物価をつり上げ、おまけに消費税まで。われわれの今後の生活をどうしろと考えているのか」「年金生活者は節約の日々です。医療費なども大変な値上げ幅で風邪などに気をつけてがんばっています。弱い者いじめはしないでください」
 
 提出に先立つ集会で、主催者あいさつした茶谷寛信中央副委員長は「画期的な提出数。組合員以外にはたらきかけた成果です。安倍政権が暮らしと平和を破壊する暴走を続けています。春闘など国民的運動と合わせて今後もたたかおう」と述べました。
 
 各県本部の執行委員長もあいさつ。組合員比124%の2803通を集めた岐阜の長谷川金重氏は「西濃支部では自民党市議の圧力で拒否する人も出る中、あきらめずに町内をじゅんじゅんと回り広げた」と紹介しました。
 
 三重の辻井良和氏は「1192通を持ち60人が参加した。年金者だけの問題ではない、これから受ける若い人のためにも制度を守ろうと運動してきた」と話しました。
 
 愛知の伊藤良孝氏は、全国でも先んじて5000人を突破し、きょう9000人を超えたことを紹介。「権利を守るため、安倍政権打倒までがんばろう」と訴えました。
 
 来賓として愛知県社会保障推進協議会の小松民子事務局長と愛知県労働組合総連合の榑松佐一議長、日本共産党愛知県委員会の本村伸子常任委員が紹介され、年金制度充実へともにたたかう決意を表明しました。
 
 集会後はシュプレヒコールを上げながら官庁街をデモしました。
 不服審査請求は今月6日まで年金事務所や地方厚生局などで受け付けています。