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【05.12.11】石綿(アスベスト)不安 住民健診に201人

12月11日「愛知民報」

三菱マテリアル建材 大治町、甚目寺町、七宝町で

 アスベスト(石綿)製品の製造にたずさわった従業員から労災死者が出た三菱マテリアル建材株式会社名古屋工場(海部郡大治町)が周辺住民を対象におこなった健康診断で、11月末現在201人が受診したことがわかりました。

 同工場が関係役場に報告したところによると、受診者は大治町73人、甚目寺町72人、七宝町40人、その他16人。東海予防医学クリニック、中部労災病院、旭労災病院などで、レントゲンやCTによる胸部の検査をおこないました。

 同工場は、1962年から2001年9月まで白石綿を使用した石綿スレートを製造。72年から93年まではより毒性の強い茶石綿を使い、けい酸カルシウム板を生産しました。ピーク時には年4000トンの石綿を使用しています。

 これまでに、従業員1人が肺腫瘍で死亡し、1人が療養中です。今年7月29日、厚生労働省の発表で、同工場の労災死が発覚しました。

 日本共産党海部東部議員団は8月1日、住民説明会の開催と工場周辺住民の健康相談・診断の実施を工場側に求めました。周辺住民からも声が上がり、同工場は10月下旬、七宝、大治、甚目寺3町で説明会を開き、住民180人が集まりました。

 工場側は、工場からおおむね半径500メートル以内で、62年6月から90年12月の間に1年以上居住した住民を対象に、受診費用とそのための公共交通費を会社が負担し健康診断をおこなうことを約束していました。

公立学校等石綿使用調査 飛散のおそれ32施設

 愛知県が文部科学省の依頼を受けておこなった学校施設や社会教育施設で使われている吹き付けアスベスト(石綿)などの調査結果がこのほどまとまりました。

 調査した建材は、吹き付けアスベスト、吹き付けロックウール、吹き付けひる石で含有アスベスト重量が製品重量の1%を超えるもの、および折板裏打ち石綿断熱材。

 調査対象は、公立の学校、公民館、図書館、文化会館、体育館など4600施設。そのうち調査完了は2334施設。

 該当するアスベスト製品が使われていたのは189施設。そのうちアスベストなどが飛散するおそれのあるのは、小学校12、中学校5、高等学校1、特殊教育諸学校2、社会教育施設6、社会体育施設6、合計32施設でした。