2015年9月の安保法制=戦争法の強行成立から丸2年を迎えた9月19日、同法の廃止と立憲主義の回復、改憲阻止、「共謀罪」法廃止、安倍政権退陣を求める集会やデモが各地でおこなわれました。安倍内閣の暴走を止めよう共同行動実行委員会が名古屋市中区でおこなった「今こそ安倍退陣」デモには約700人の市民が集まり、栄の繁華街で国政私物化の安倍内閣に怒りの声をあげました。
主催者あいさつした長峯信彦実行委員会共同代表(愛知大学教授)の発言の一部を紹介します。
◇
覚えていますか。委員会での強行採決。最初の議事録では「聴取不能」と書いてありました。それを自民党の委員長が権力で、勝手に採決が成立したことにしました。全国の市民は、この戦争法制を決して認めていません。憲法違反の戦争法制は認められてはならない法律文です。
しかし、あの戦争法制は動いています。アメリカに対する軍事支援が動き始めています。アメリカの戦艦に日本の海上自衛隊が給油しているというニュースが流れました。
菅官房長官は「これからはアメリカの作戦行動に支障が生じるから詳しくはいえない。報告するかも分からない」と言いました。こんなふざけた話ありません。これから日本は、私たちの税金で、出撃する戦闘機に給油すると思います。国民に隠されたままおこなわれると思います。
集団的自衛権の陰に隠れて、憲法違反の軍事支援が次々とおこなわれています。私たちは絶対に認めるわけにいかない。
今こそ憲法9条の哲学が生きます。戦争法制が成立したとされる忌まわしい記念日に、原点を思い起こそうではありませんか。