愛知民報

【17.07.09】憲法9条・25条守る 愛知社保協総会 二宮厚美氏が強調

 愛知県社会保障推進協議会(愛知社保協)は6月25日名古屋市内で第37期総会を開きました。総会では、安倍政権の社会保障費削減攻撃「医療・介護一体改革」に対抗する▽愛知県の福祉医療制度の存続・拡大を求める▽来年から財政運営が県単位化される市町村の国民健康保険で誰でも払える保険料(税)の実現▽後期高齢者医療保険料の引き下げ▽介護「総合事業」の実態把握、介護難民を生まない取り組み▽年金引き下げ反対裁判、生活保護基準引き下げ反対裁判支援―などの運動方針が承認されました。
 10月24日―27日におこなわれる「愛知自治体キャラバン」に向け地域ごとの事前学習会に力を入れることを決めました。
 二宮厚美神戸大学名誉教授が「安倍政権の改憲と社会保障解体路線といかにたたかうか」と題して講演しました。
 二宮氏は、「戦争放棄・交戦権否認を定めた憲法9条と、健康で文化的な最低限度の生活を保障する憲法25条を守り、育てることこそが安倍首相が進める軍事大国化に歯止めをかける力」と強調。貧困の拡大で軍や自衛隊に依存しなければ生活できない「経済的徴兵制」への道を断ち切ることを訴え、安倍政権による憲法改悪に反対する大運動を呼びかけました。