愛知民報

【17.05.21】鉄カブトに木銃 戦時下の保育

 安倍政権のもとで“軍国保育”への不安が広がっています。  そんな折り、西尾市の一色地域で、戦時中におこなわれた私立保育園の修了式の記念写真を見ました。
 (写真上)1938(昭和13)年の修了式。男子は鉄カブトをかぶり木銃を担いでいます。前年の37年、日本は中国侵略戦争を全面化させました。
 (写真下)1942(昭和17)年の修了式。児童が「勇士の子寶(だから)」と書いたタスキをかけています。前年の12月、日本は米英両国に宣戦を布告しました。太平洋戦争です。
 「タスキをかけた子らの親の多くが遠いところから帰りませんでした」。日本共産党の前田修西尾市議(元一色町議)は修了式の写真を説明しました。『一色町誌』によると、日中戦争開戦から太平洋戦争にいたる「15年戦争」での戦没者は753人。この町の応召兵の3人に1人は故郷に戻れませんでした。
 前田議員は、市民を再び戦場に送らせない、安倍政権の「戦争する国」づくりは許さないと反戦平和の決意を語りました。(林信敏)