愛知民報

【18.07.08】児童虐待相談件数過去最多 福祉司 大幅増員を

 愛知 県内の児童相談センターで受け付けた児童虐待相談件数が8年連続して過去最多を更新しました。
 県のまとめによると、昨年度に県が所管する県内10カ所の児童センターで応談した児童虐待件数は4364件。名古屋市所管の児童センターの2898件を合わせると、7264件にのぼります。1日当たり約20件という多さです。
 親が加害者、幼児が被害者で、傷害をともなう深刻なケースが増加。警察から児童相談センターに持ち込まれる相談が増えています。
 センターで相談に応じるのは主に児童福祉司ですが、持ち込まれる件数の増加と問題の深刻化に悩んでいます。児童相談センターの所長経験者は、「いま現場は児童虐待への対応に追われています。障がい、非行、不登校、いじめなど児童福祉法にもとづく本来の相談に対応できない」と児童福祉司の不足を指摘します。
 先月26日、日本共産党、立憲民主党、国民民主党、無所属の会、自由党、社民党の6野党・会派は、虐待に対応する児童福祉司を政府の増員計画より約1200人多く増やすことを柱とした「児童福祉法・児童虐待防止法改正案」を衆院に提出しました。
 愛知の児童虐待相談の状況を見ても、児童相談センターの児童福祉司増員が求められています。