愛知民報

【17.11.26】革新懇全国交流会in愛知 総選挙 野党共闘分断 窮地政権応援 大謀略打ち破った 共産の大決断 市民の共同力

 18・19の両日、県内で開催された「平和・民主・革新の日本をめざす全国の会」(革新懇)の全国交流会は過去最多の約1600人が参加する盛況ぶりでした。議論のなかで、「希望」への民進合流は、野党共闘分断と窮地の安倍政権救援の“謀略”だったことが浮き彫りになりました。

 

 「支配層総ががりだった」。全国交流会2日目の特別分科会で、日本共産党の穀田恵二国対委員長はこう発言しました。
 7月の東京都議選での自民党の惨敗、森友・加計疑惑で窮地に立つ安倍政権。市民と野党の共闘が成功したら、安倍政権は倒されるかもしれない。深刻な危機感をもった支配層がねらったのが、小池新党「希望の党」を使った野党第一党の民進党破壊でした。
 「希望」に入れない民進議員の「排除リスト」の出どころは、内閣情報調査室と言われています。
 市民と野党の政策協定の柱は、安保法制=戦争法廃止と9条改憲阻止。トランプ・安倍両政権がすすめる憲法違反の戦争法体制と真っ向から対決する内容です。
 日本に「戦争する国」づくりと改憲を迫る米国筋も、市民と野党の共闘の前進に危機感を抱きました。今回の野党共闘分断、安倍政権救援の“大謀略”は日米支配層の合作と見られています。
 その時、日本共産党が大決断しました。立候補予定者を自主的に降ろし、立憲民主党をふくむ野党共闘の再構築に力を注ぎました。
 総選挙の結果、立憲民主党、共産党、社民党の野党共闘勢力は全体で38から69議席に前進しました。
 革新懇交流会で報告に立った志位和夫日本共産党委員長は、「野党と市民連合が合意した7項目の共通政策を実行することは国民に対する責任」と強調。安倍9条改憲を許さない多数派をつくることを呼びかけました。

報告する志位和夫日本共産党委員長=18日、刈谷市

 「共産党ってすごいな」。会場から拍手と感嘆の声が出ました。

 

逆流止め、未来ひらく成果 

 革新懇全国交流集会の来賓あいさつ(一部)を紹介します。

「ぶれず、たじろがず」 市民連合よびかけ人 日本学術会議元会長 広渡清吾さん

 民進党の小池新党への合流は、日米合作の安保法制と改憲推進派の謀略、保守2大政党をめざすのが最大の狙いだったと思います。
 共産党はぶれず、揺らがず、たじろがず、市民と野党の共闘の旗を鮮明にしました。共闘の実績を支えにして立憲民主党が立ち上がりました。市民連合のプロジェクトは安倍政権を倒す新しい力をつくりだすのではないでしょうか。

 

「一番しっかりしている」 首都圏反原発連合 ミサオ・レッドウルフさん

 ジェットコースターのように情勢が変化するなか、リベラルの立憲民主党が誕生し、共産党の人たちは野党共闘のために候補者を降ろして支援しました。本当に英断だったと思います。
 共産党の議席が減ったことは残念ですが、野党のなかで一番しっかりしているのは共産党だという見方が広がっています。負けて勝ったということではないでしょうか。