愛知民報

【17.03.12】愛知県議会2月定例会 日本共産党 わしの議員が質問 

県民要求実現求める

 3日開かれた愛知県2月議会本会議一般質問で、日本共産党の、わしの恵子議員は、?日米関係と県政の方向性?ヒバクシャ国際署名?小中学校の少人数学級の推進?踏切道の安全対策―の4つのテーマで県当局をただしました。
 

米追随やめよ

 わしの議員は、大村秀章知事が今議会の提案説明で、「日米関係、日米同盟は世界で最も重要な2国間関係」と手放しで持ち上げたことを批判。農産物の輸入自由化など規制緩和が押し付けられた歴史に触れ、「アメリカ追随をやめよ」と要求しました。

核兵器廃絶を

 わしの議員は、被爆者が呼びかけ、世界で数億の目標で始まっている核兵器廃絶を求めるヒバクシャ国際署名に知事が賛同することを要求。2月28日に岩手県知事が署名に応じたことを紹介し、「大村知事の署名は、核兵器廃絶を求める愛知と世界の世論を励まし、国際政治を動かして、命輝く青い地球を未来に残すと確信します」と訴えました。大村知事は直接答弁せず、県民生活部長が「慎重に対応する」と答えるのみでした。
 わしの議員は被爆2世を含む被爆者への医療費助成の拡充を要求しました。

少人数学級の推進

 少人数学級の問題では、35人学級を実施する県の制度が小学1、2年と中学1年にとどまっていることを指摘。不登校者の割合が小・中学校ともに全国平均を上回っている2015年度の学校基本調査の結果を紹介し、「1学級あたりの児童・生徒数が多いことも大きな要因」と述べました。
 わしの議員は現行の?少人数指導?は「1学級に2人の先生がつくが、特定の教科に限定」され、全教科で細かく指導できる少人数学級とは違うことを指摘しました。
 教育長は「国の制度拡充が不可欠」と述べるのみで、県としての拡充には背を向ける態度を示しました。

踏切の安全確保

 踏切道の安全対策では、党県議団が調査した結果を示し、「歩行者や自転車などの安全を確保するために緊急の対応が求められる」と強調。国が指定した「改良すべき踏切」について、県が管理する道路の対策を問いました。
 建設部長は「立体交差などの事業推進に努める。実態に即して市町村を支援する」と答弁しました。