愛知民報

【16.10.23】環境団体が知事交渉 恐竜パーク強行を批判

 
 愛知県の環境団体や公害患者団体などでつくる健康と環境を守れ!愛知の住民いっせい行動実行委員会は11日愛知県庁で、大型開発の見直しや公害の防止を求め、大村秀章知事や関係部局と交渉しました。

 同会は1977年から毎年県に要請書を提出し、知事との直接交渉をおこなってきました。今年で40回目です。

 同会の野呂汎会長は、名古屋市緑区の県営大高緑地への民間資本による「ディノアドベンチャーライド名古屋」(恐竜パーク)の工事を強行した県の対応を批判しました。

 大村知事は、「県ホームページや公職者への説明で対応した。関係法令を遵守し、自然環境への配慮に努める」と述べ、県立公園での民間活力活用を推進する立場を示しました。

 国が設楽ダムの事業費を2070億円から2400億円に増額した問題で会側は「330億円の積み上げは考えられない。国に正確な情報を聞き出せ」と要求しました。知事は事業費の増額に同意したことを、6月県議会で議決されたと正当化しました。

 住民側は、リニア中央新幹線工事による環境悪化の防止、西尾市一色地区の産業廃棄物処分場の設置を許可しないよう求めました。

 日本共産党の、しもおく奈歩県議が同席しました。