愛知民報

【16.06.12】リニア土砂取り用「名城非常口」ダンプ、生コン車4分おき発車

 
 JR東海は2日、リニア中央新幹線(品川―名古屋間)のトンネル掘削工事の作業基地となる「名城非常口」(名古屋市中区三の丸2丁目)建設にかかわる工事説明会を開きました。国は2014年10月に工事実施計画を認可。今回の説明会は工事着手直前の住民への説明です。
 リニア中央新幹線の愛知県内ルートはすべてトンネルです。JRは県内5カ所に「非常口」(立坑)を設置。シールドマシンなど掘削機械の出し入れや土砂の搬出をおこなう計画です。完成後は緊急脱出口となります。
 「名城非常口」は、名古屋法務局などが入る合同庁舎1号館のすぐ西隣にある名城東小公園をつぶして設置されます。深さ90?、直径40?のたて穴を掘る計画。JRは今年から来年にかけて、壁の崩壊を防ぐための土留(どどめ)工事をおこない、その後2019年前半までに立坑本体の掘削、構造物を設置するためのコンクリート打設をおこなう計画です。JRは夜間も作業をおこなうと説明しています。
 説明会では、ダンプカーやコンクリートミキサー車など工事車両の運行計画が示されました。車両は出来町通、大津通、国道22号を通って現地に出入りする計画。運行時間帯は午前7時から午後7時の12時間です。
 今回の工事で発生する土砂の量は10万立方?。JRはピーク時(2018年)の車両台数について、1日200台と想定。約4分に1台走る計算です。
 発生土の搬出場所の詳細は明らかにしませんでした。
 工事車両が走行する出来町通の近くに住む本紙・村瀬和弘記者は「道路の中央にバスレーンがあるため、車が錯綜しやすい道路です。事故や渋滞発生など環境悪化が心配」と話しています。