愛知民報

【16.03.27】日本共産党 すやま初美さん 愛知の離島をゆく 平和と漁業・観光振興訴え

 
 愛知県には人が住む(有人)離島があります。知多半島と渥美半島に囲まれた三河湾の湾口に位置する篠島(しのじま)、日間賀島(ひまかじま)=南知多町と、佐久島(さくしま)=西尾市の3島です。日本共産党の、すやま初美参院愛知選挙区予定候補は17、20の両日、各島を訪れ、宣伝や小集会、有権者との対話活動に取り組みました。(篠島・日間賀島=村瀬和弘、佐久島=錦見友徳)

魚が育つ海を

 
 「いま、漁業従事者が抱えている一番の困難は後継者不足。多くの若者は高校を卒業すると、島を出て進学や就職する」 
 日間賀島で底引き網漁業を営む宮地正祥(まさよし)さん(66)は、20日、同島を訪れたすやまさんを囲むつどいできびしい現状を語りました。
 消費税負担に話題が及び、「資材費や燃料代の高騰につながる。儲けが出なければ融資が受けられず、設備投資が困難になる」と宮地さん。
 「国はもっと?魚が育つ海?をつくるよう力を入れるべき」と強調します。すやまさんは「国や愛知県に漁業振興を働きかけたい」と述べました。
 つどいでは、島と知多半島を結ぶ連絡船の運賃の高さに苦情も。「島民のライフライン。割引制度を充実して」と声が出ました。

路地裏くまなく

 
 すやまさんは日本共産党の山下節子南知多町議らとともに、商店や旅館、民宿、民家が密集している篠島、日間賀島の路地裏をくまなく歩き、ハンドマイクで繰り返し演説しました。
 日間賀島では窓を開けて演説に耳を傾ける若者の姿も。親子連れからは「すやまさんとぜひ握手がしたい」と声がかかりました。
 篠島では通りがかりの女性が「共産党はウソをつかないから好き」と声をかけてきました。

「戦争やめて」

 
 17日訪問した佐久島訪問では前田修西尾市議が同行しました。
 佐久島では現代美術を生かした島づくりが行われ、島内各所に美術作品が常設展示され、鑑賞できます。商業デザイナーの経歴を持ち美術に詳しい、すやまさんは作品の前でにっこり。
 訪問先では「戦争法廃止の2000万署名」を訴えました。民宿経営者から「戦争はやめてほしい。共産党はもっと伸びて」と激励されました。
 島に移住しカフェを経営する30代の女性も「平和がいちばん。楽しく暮らせる世の中にしたい」と2000万署名に応じました。
 すやまさんは佐久島での行動後、一色うなぎ漁業協同組合を訪問。一色うなぎ振興について役員と懇談し、作業現場を視察しました。