愛知民報

【15.06.28】生活支援と尊厳回復を 丹波史紀 福島大学准教授 東日本大震災・原発事故の被災地の実態を報告

 
 愛知県内で脱原発運動に取り組む団体、個人でつくられている「3・11を明日につなげる大集会実行委員会」は14日名古屋市内で、東日本大震災と原発事故で被災した福島に連帯する集会を開き、300人近い市民が参加しました。
 丹波史紀福島大学准教授が福島の実態を報告。被災した市町村で人口減少、高齢化が進んでいる調査結果を紹介し「生活再建の見通しのなさが帰還の妨げになっており、家族の離散、コミュニティの崩壊につながっている」と強調しました。
 丹波氏は避難生活が続いていることで健康悪化や介護需要が急増していることも指摘。「介護施設は職員不足で十分なサービスが提供されていない」と述べ、「災害復興には衣食住の確保とともに、人間の尊厳を回復する視点が必要」と主張しました。
 脱原発を訴えている漫才師「おしどりケンとマコ」のトークライブも行われました。