愛知民報

【14.06.22】リニア新幹線問題で政府交渉 東海4県の日本共産党 JRへの指導求める

 石原伸晃環境相は5日、JR東海が約9兆円の資金を投じ、建設を計画しているリニア中央新幹線(東京―名古屋約286??)について、同社がまとめた環境影響評価書への意見書を太田昭宏国土交通相に提出しました。環境相は「環境負荷が生じることは否めない」と指摘していますが、着工の見直しは求めていません。
 JR東海は4月23日、国土交通省に環境影響評価書を提出しました。同社は昨年9月に公表した環境影響評価準備書に出された自治体の意見を盛り込んだとしていますが、すべての都県から意見書が出されたのはわずか1カ月前でした。
 日本共産党の愛知、岐阜、三重、静岡の各県委員会は12日国会内で、国土交通、経済産業、環境各省に要望書を提出、国が責任を持ってJR東海を指導するよう求めました。項目は、残土処理計画を明確にした環境影響評価のやり直し▽掘削土砂を運ぶトラックの台数と時間の規制▽春日井市に残る亜炭廃坑の国による調査▽春日井市の地下水源への影響調査▽希少動植物への影響回避―など幅広い分野におよびました。
 愛知から、もとむら伸子参院愛知選挙区候補と県議予定候補ら15人が参加。佐々木憲昭衆院議員、井上さとし参院議員が同席しました。