名古屋市は3日、南海トラフ巨大地震の被害想定を発表しました。それによると、臨海部の港区は震度6強から7の激震に見舞われ、名古屋港の金城ふ頭は地震発生の1時間36分後に高さ3・2?の津波に襲われると予測しています。
気象庁は、震度6強は「這わないと歩けず、飛ばされることもある」、震度7を「耐震性の弱い木造建築、鉄筋コンクリートは倒れるものが多くなる」としています。30?の津波高で、人は足をさらわれます。
名古屋市はこうした被害想定を出す一方で、金城ふ頭に子どもが集まる大型集客施設の誘致をすすめ、テーマパーク「レゴランド」が2016年に開業する予定です。最大利用者数は休日約2万3000人、平日約1万3000人が見込まれています。
起きてはならないことですが、巨大地震が発生したらテーマパークはどういう事態になるのか――。 名古屋市は誘致をすすめるからには、それを市民に示す責務があります。河村たかし市長の「おもしれぇナゴヤをつくりたい」という発言でことは済みません。重大で深刻な問題です。