「2010年代を民主連合政府への展望を開く時代に」――日本共産党はこの事業を担う若い世代の入党と成長に力を注いでいます。愛知で、同党の青年議員が相次いで誕生しています。小牧市議・佐藤大輔さん、弥富市議・那須英二さん、新城市議・浅尾洋平さんの30代議員に語り合ってもらいました。司会は、同党の参議院愛知選挙区予定候補・もとむら伸子さん。
出席者
佐藤大輔さん(34歳)
小牧市議(2011年10月当選)
那須英二さん(34歳)
弥富市議(2012年2月当選)
浅尾洋平さん(36歳)
新城市議(2013年11月当選)
【司会】
もとむら伸子さん
日本共産党愛知県常任委員
入党から立候補へ
もとむら 明けましておめでとうございます。今日は、30歳代のフレッシュな議員さんとの座談会で楽しみです。まずは、日本共産党との出会い、市議選立候補の決意をお聞かせ下さい。
那須 塾の講師をしていたとき、生徒から就職先がないと相談を受けました。若者の就職難が、政治に関心を持った最初でした。4年前、自宅を訪ねてきた日本共産党の議員さんのすすめで党の一員になりました。
塾講師のあと、自治体職員の労働組合書記になり、住民福祉のためにがんばる共産党議員の姿を見てきました。共産党の地区委員会から「高齢で勇退する議員の後継に」という要請を受け、立候補を決意しました。
浅尾 両親が党員で、物心がついたときから共産党は身近な存在でした。18歳の誕生日に入党をすすめられ、みずからの意志で入党しました。
母親は市会議員でした。14年間かけてバス通学費無料化を実現させた活動に「住民の声を届けるのは共産党しかない」と思っていました。
私も人の役に立ちたいと看護師になり、市民病院の現場で医療制度の後退に憤りを感じていました。そのとき、市議選立候補の要請がありました。
佐藤 私も親が党員で党は身近にありました。4歳の時には刈谷市にある米軍依佐美通信基地の撤去を求める?人間の鎖?行動について行きました。27歳で入党しました。リーマンショック後、仲間と労組・尾張中部ユニオンをつくり、委員長になりました。
その1年後、ベテラン議員の後継候補にと要請されました。党の発展を思えば、先輩が元気なうちに後継者になった方がよいと考え、立候補を決意しました。
激戦を勝ち抜く
もとむら みなさん、激戦を突破して当選されました。佐藤さんは1年間に2回選挙をたたかいました。
佐藤 2011年2月の市議補選に初立候補し落選。10月の市議選で当選しました。
街頭で「若者に正規雇用を、最低賃金の引き上げを」と演説していたとき、聞いていた若い女性が泣き出してしまった。この人たちの願いを受け止めて、必ず当選しようとがんばりました。
もとむら 那須さんは弥富市に移住しての選挙でしたが、2位で当選しました
。
那須 地域のみなさんに歓迎してもらい、熱い応援を受けました。
朝の街頭宣伝や保育園の前で園児や保護者に語りかけることから活動を始めました。子どもたちから「なすえいじウェーブ」が起き、若い母親がマンションの窓を開けて「がんばって」と大声で応援してくれました。
もとむら トップ当選された浅尾さんは、市民病院充実や国保税引き下げを訴えて市民と響き合いましたね。
浅尾 一昨年の12月に仕事を辞め、昨年1月から街頭宣伝や対話活動を続けてきました。同級生の親から「国保税が高すぎる。何とかしてくれ」と言われました。共産党議員が一人もいない「オール与党」の4年間に、国保税が3万円も上げられました。市民の声が政策になり、市民の共感を呼びました。
初議会、初質問
もとむら 初議会、初質問の印象をお聞きします。浅尾さんは12月に初質問で、地元紙が「論理明瞭な歯切れの良い初陣だった」と書いたとか。
今後につながる
浅尾 初質問は緊張しっぱなしでした。テーマは選挙で公約した、お産や救急に対応できる市民病院の拡充、国民健康保険税引き下げ、学校給食無料化、子どもの医療費無料化の拡大などです。
国保税では、「国保は社会保障。市は弱い立場の市民を支える責任がある」と引き下げを主張しました。
18歳への子ども医療費無料化拡大は2300万円でできるとの答弁をえたうえで、50億円を使う新庁舎建設の見直しを求めました。対決点が鮮明になり、今後につながる質問になったと思います。
都市計画税下げ実現
佐藤 初質問は、都市計画税の引き下げ、桃花台新交通本社の跡地利用などです。
都市計画税は昨年9月議会で引き下げが実現し、市民の皆さんから「ありがとうね」と喜ばれました。
乳児保育拡大
那須 初質問では、子育て問題を取り上げました。産休明け保育の実施や児童クラブの高学年受け入れを求めました。
いま、乳児保育は生後3カ月からに広がり、0歳児の受け入れが一気に30人増えました。児童クラブは15年度からの高学年受け入れを前提に施設をつくっています。
議員活動の努力
もとむら 議会・議員の活動は苦労も多いでしょう。どんな努力をしていますか。
住民の声聞く
那須 多くの住民のみなさんの声を聞くように努力しています。地域の自治会の会合に参加して要望を聞いて議員活動に生かしています。党が行う住民アンケートも大事です。
いま、保育園の通園バス廃止問題が浮上しています。保育園の前で親の声を直接聞き、廃止反対の署名を集めています。
市政つかむ
浅尾 党議席が4年間空白だったので、市政の現状や議会運営の流れをつかむことに努力しています。
学区の連絡協議会や地元区長会にも呼ばれています。市政の問題点や住民の要望を把握していきたいと思っています。
チームプレー
佐藤 私は浅尾さんのような苦労は経験していません。経験豊かな先輩議員とのチームプレーですから恵まれています。
ただ忙しすぎて、もう一つ身体がほしいという感じです。保守の人からも「共産党はよく勉強する。がんばってほしい」と激励されています。
若者に贈る言葉
もとむら 今後いっそう若い世代の議員候補者の活躍が期待されています。若者に贈る言葉をお聞かせください。
佐藤 私は、議員に挑戦するなど世代継承に積極的に力を発揮してほしいと思います。
有権者は政策の中身で政治を考えています。共産党の政策や綱領が自治体のなかで生きてくる時代です。
那須 自分たちの明るい未来は自分たちで切り開く、そういう思いでいっしょに政治を変えるために立ち上がってほしい。
私も以前は政治的に無関心でしたが、社会を変える力が共産党の活動にあることを発見して入党しました。
浅尾 自分たちの力で世の中を変えていくことが求められている時代だと思います。
脱原発デモでも初参加の人が多いですよね。いっしょに新しい政治をつくりましょう。
党勢倍加、世代継承
もとむら 日本共産党は昨年の参院選で始まった躍進を本格的な流れにしようと、党勢拡大運動に取り組んでいます。
関心高まる
那須 私の街頭演説を聴いた人から電話がありました。「しんぶん赤旗」を読みたいと。
暴走する安倍政権と対決する日本共産党に関心が高まっています。党支部の人と一緒に地域を歩き、党員や「赤旗」読者を増やしていきます。
自民政治の崩れ
浅尾 選挙中、自民党政治の崩れを感じました。保守系の議員から「ぶれずにやるのは共産党しかない。がんばってくれ」と言われました。新入党者を迎えました。党勢拡大に力を入れます。
「ムカデ競争」
佐藤 世代継承は「バトンリレー」に例えられますが、私は「ムカデ競争」ではないかと思います。高齢者から若者まで世代を超えて手をつなぎ、力を合わせて前進する。
最近、区長さんが「赤旗」読者になってくれました。住民の身近な要求の実現と結んで、党勢の拡大に取り組みます。
もとむら 2014年が、希望が広がる年になるようにともにがんばりましょう。