愛知民報

【13.12.08】自共対決 国政でも愛知でも 大変動が地方議会、県民各層で

 来年1月15日から18日まで第26回党大会を開く日本共産党。大会決議案では「日本の情勢は、『自共対決』時代の本格的な始まりというべき新たな時期を迎えている」と述べています。自治体議会の動向、日本共産党への期待や注目、県民運動の特徴など県内情勢を見てみました。

議会を リード

 日本共産党は各自治体議会でも、安倍政権の暴走阻止や住民要求実現の共同の取り組みを進めています。
 弥富市議会は11月26日、秘密保護法案で政府に「慎重な対応を求める意見書」を可決しました。日本共産党が「国民の多数は反対。国民主権の根本にかかわる」として意見書採択を主張。公明党が難色を示しましたが、全議員が秘密保護法案の概要と関連の新聞記事を読み、全会一致での可決となりました。
 犬山市では、共産党の岡覚議員が市の国民健康保険運営協議会長に就任し、1世帯あたり保険料を平均1万円引き下げ、市民から「固定資産税と二重課税だ」の批判が強い資産割を廃止する答申を取りまとめました。

共産党に 聞きたい

 「このままでは戦争に巻き込まれるのではないか」。中学生に戦争の不安と平和への願いが広がっています。
 11月、県内のある中学校で政党インタビューがおこなわれ、日本共産党の地元市議が招かれました。クラス討論で、戦争の不安が語られ、インターネットで平和について検索したところ、同じ考えの政党は日本共産党だったとのことです。

大きな 県民共同

 安倍政権の暴走を止める県民運動が大きく広がっています。若者から高齢者まで広く手をつなぐ原発再稼働反対、県弁護士会や保険医協会などの秘密保護法反対、弁護士や司法書士、知識人などの反貧困運動、農林漁業団体や医師会などのTPP参加反対――など多彩な取り組みが行われ、各団体が連携する重層的な共同の運動が発展しています。このなかで日本共産党は?一点共闘?の発展に誠実に貢献し、県民の信頼を深めています。
 秘密保護法阻止へ全力をあげる「憲法と平和を守る愛知の会」には、日本共産党と新社会党、社民党が共同しています。

大変化の 政党状況

 政党の力関係に激変がおきた7月の参議院選挙後も、政党状況は変化しています。
 減税日本は、県議会・名古屋市議会での政務調査費不正受給などの不祥事が続き、有権者の信頼を失っています。
 民主党は、愛知県議の相次ぐ離党や政務調査費不正で処分など大揺れです。
 自民党も、政務調査費不正による愛知県議の辞職など、県民から厳しい目が向けられています。
 11月10日投票の新城市議選では、日本共産党の浅尾洋平さんが同じ地域から出た自民党候補の2倍の得票でトップ当選しました。
 ?自共対決?の激戦を制した浅尾氏は、市民の暮らしを守る具体的な政策とともに、安倍政権の暴走ストップを訴え、支持を伸ばしました。
 自民党の支持基盤が崩れています。浅尾氏に、地元区長が「地域推薦の時代は終わった」と話しました。
 自民党政治に正面から対決する日本共産党の出番です。

政治構図の新しい特徴 「日本共産党第26回大会決議案」より

 ?自民党と日本共産党との間の自民党批判票の「受け皿政党」が消滅した。「二大政党づくり」の動きが破たんし、「第三極」の動きがすたれつつあるもとで、日本共産党は自民党への批判を託せる唯一の党となっている。

 ?政治の表層では、自民党とその補完勢力が多数を握っているが、社会の土台においては、「二つの異常」――「アメリカいいなり政治の異常」「極端な大企業中心主義の異常」を特質とした自民党政治が、行き詰まりを深刻にし、崩壊的危機に陥っている。

 ?「二つの異常」と国民との矛盾の激化のもとで、一致する要求・課題で共同する「一点共闘」がさまざまな分野で広がり、これまでにない広範な人々が立ち上がり、この共同の輪のなかで日本共産党が重要な役割を果たすという、画期的動きが生まれている。

「話が面白い」 共産党がレギュラー出演 愛知北FMラジオ

 犬山市の「まちの放送室」愛知北FM。日本共産党愛知県委員の柳沢けさみさんと岡村千里犬山市議が毎週金曜日の午後1時10分から番組を担当し、社会・政治の情報を提供しています。
 11月29日には、もとむら伸子同党県常任委員がゲスト出演し、ジャーナリストも反対している秘密保護法案の問題点を語りました。司会者は「私たちの身近な話題になっています。皆さんも考えてみてください」と、リスナー(聴取者)に呼びかけました。
 柳沢、岡村さんのコーナーが始まったのは昨年7月。放送局の責任者は「話は純粋に面白い。本当のことを知らせるのが私たちの役割です。話し手が共産党の人でも問題はない」と語っています。