愛知民報

【13.08.25】九条運動に高まる期待 愛知9条の会が交流会 草の根の運動交流

 
 参院選の結果を受け憲法九条を守る運動を語り合おうと、あいち九条の会第9回交流会が10日、名古屋市内で行われました。

 本秀紀・同会事務局次長(名古屋大学大学院教授)が基調講演で「安倍政権は9条破壊の動きを三位一体ですすめている」と指摘。

 ?9条を変える明文改憲?内閣法制局長官の首をすげ替えての集団的自衛権行使容認=解釈改憲?自民党が国会提出を準備している「国家安全保障基本法案」=立法改憲―に注意を喚起し、「安倍政権はすでに?ナチスの手口?に学んでいる」と批判しました。

 その上で、明文・解釈両面からの改憲攻撃について草の根から学習と話し合いを行い、改憲勢力を包囲しようと呼びかけました。

 地域・職域・分野別の運動交流では、九条運動への期待が新たな高まりを見せていることが報告されました。

 九条の会・尾張旭の代表は、7月の講演会に1000人以上が参加したと報告。「講演会で会員が43人増え、ニュース配布に協力する人も生まれた。安倍改憲を許さない幅広い共同が可能な情勢を実感する」と述べました。

 ティッシュペーパー付きのビラを4月から1万枚配布したのは春日井九条の会。「会社の重役がティッシュ配りに協力してくれた。子連れの女性に公園でビラを配ったら?子どもを戦争に行かせるわけにはいかない?と会員になってくれた。講演会でも、これまでにない多くの募金が寄せられるようになった」と報告しました。

 昭和区九条の会の代表は「日米が戦争した歴史を知らない大学生が少なくない。日米開戦の12月8日に行う『平和のともしびウォーク』を、多くの人に知らせることが大事だ」と強調しました。