愛知民報

【13.06.23】記者座談会 崩れる「2大政党」「第3極」 がんばり時の共産党

政党状況激変

 A 参院選公示が7月4日に迫った。政党状況は昨年暮れの総選挙とは様変わりしているのではないか。

 B 「2大政党」も「第3極」もダメという状況だね。安倍政権の暴走に、対案を示して対決する日本共産党の役割が見えやすくなっている。

民主の自民化

 C 民主党は、消費税増税、原発容認、TPP参加、憲法改定と、自民党と変わらない。鳩山元首相が離党した。党は解体状態だ。愛知選挙区の大塚耕平氏は、菅内閣の厚生労働副大臣をつとめ、消費税増税と一体の社会保障大改悪の原案作成にあたった。安倍政権の応援団同然だね。

バブル破たん

 A 安倍政権は、日本共産党が「暴走と破たん」と特徴づけたが、その通りだ。株価暴落でバブル人気が急速にしぼみ、原発推進、改憲・国防軍路線に国民の不安が高まっている。世論調査では、安倍内閣支持率は2カ月連続で6割を切った。

 B アベノミクスは、一部の大資産家や投資家、多国籍企業を大もうけさせる政策ばかりで、デフレ脱却のために勤労国民の所得を増やす政策がない。そのうえ、消費税増税だから、エコノミストから「アホノミクス」と批判されている。

 C 自民党の愛知選挙区の酒井庸行氏は知多半島と渥美半島の間に巨大な橋を架けるという。浪費型土建国家の復活だ。

右傾化に不安

 A 「第3極」勢力はどうか。

 B 昨年の総選挙の比例で、愛知で約31万票を獲った未来の党は消えた。日本維新の会は約60万票を獲ったが、支持率は急降下している。

 C 総選挙で維新を支持した人も、維新代表の「慰安婦」必要発言や改憲・核武装発言に危険を感じている。

 A 維新が愛知選挙区に立てるという元自民党衆院議員は買収選挙で議員辞職した人。

 C みんなの党は維新との選挙協力をやめたが、社会保障切り捨て、道州制導入、憲法改定の方向は自民党や維新と変わらない。

 B 減税日本は消費税増税の「凍結」を言うだけ。みどりの風は、公共事業バラマキの2012年度補正予算案に賛成しアベノミクス追随の姿を見せた。改憲派もいる。

?自共対決?

C 「2大政党」と「第3極」という政治反動化の戦略がくずれ、たくさんの有権者が新しい政治の担い手を模索している。安倍自公政権の暴走に正面から立ち向かい、国民の立場でたたかっている日本共産党がほんとうに光っている。参院選は比例でも愛知選挙区でも日本共産党のがんばり時だね。