愛知民報

【13.02.17】名古屋・革新市政の会 市長選挙へダッシュ 憲法が生きる名古屋へ

 
 4月7日告示(21日投票)の名古屋市長選挙で、日本共産党も参加する革新市政の会は柴田たみお市長候補(47)を擁立することを決めました。同会は6日、名古屋市公会堂で市民大集会を開き、柴田さんを先頭に、憲法が生きる新しい名古屋市政の実現へ総力をあげることを確認しました。

 革新市政の会は、公的福祉の縮小・解体をすすめる河村市政の継続や、安倍自公政権の悪政に直結する自民党市政の復活を許さず、憲法を生かす?市民が主人公?の新しい名古屋市政をつくろうと呼びかけています。

 今回の名古屋市長選挙は、安倍政権の消費税増税、社会保障全面改悪、原発推進、憲法改悪の危険な政治に?ノー?の審判を下し、悪政から名古屋市民を守る防波堤となる名古屋市政をつくる選挙ともなります。

 同会は、各団体・地域で柴田予定候補を推薦する運動を広げ、柴田さんの政策ビラを配布します。月内に中区大須4丁目に事務所を開設する予定。市長選に向けダッシュします。

共産党、参院選一体で市長選

 日本共産党は、市長選挙と同日投票で行われる守山区の市議補選に、くれまつ順子前市議を擁立し同党議席の奪還をめざします。
 同党は、参議院選挙の取り組みと一体で、名古屋市長選挙・守山区市議補欠選挙の勝利をめざし、攻勢的にたたかう構えです。

柴田たみおさんが決意 若者から高齢者まで 豊かに生きる名古屋を

 
 柴田たみお名古屋市長候補は、6日の市民大集会での訴えを皮切りに、各団体や地域のつどいに出席。「若者から高齢者まで、地域の文化をつなぎ、豊かな人生を謳歌(おうか)できる誇り高い名古屋をつくろう」と精力的に訴え、共感を広げています。

 とくに、自身がかかわってきた保育・学童保育など子育て分野で、河村市政の公立保育園つぶしを批判。「これで良い保育ができるはずがない。抜本的に改善するのは私たち大人の責任です」と語っています。

 若者の中で非正規雇用が増え、結婚も子育てもできない状況を打開するため、「名古屋の中小企業の優れた技術を活かして雇用を創出しよう。原発をなくし再生可能エネルギー産業の最先端の街にするビジョンをもち、皆さんと一緒に政策を練り上げたい」と抱負を語っています。

名古屋市政の課題 河村市政の継続も自民党市政の復活もごめんです

 今度の名古屋市長選挙では、公的福祉の解体・縮小をすすめる河村市政の継続や、安倍自公政権直結の自民党市政の復活を許さず、憲法を生かす「市民が主人公」の名古屋市政の実現が課題です。

 河村たかし現市長が出馬の意向です。同氏は4年前に民主党の推薦を受け、「庶民革命」を呼号して初当選。

 その後、民主党を離党し地域政党「減税日本」を設立。大村秀章元自民党衆院議員と連携して、11年知事選・市長選・議会解散住民投票のトリプル選で市長に再選されました。

 河村市政の特徴は新自由主義構造改革。大企業・富裕層厚遇の減税恒久化をテコに公的福祉の縮小を強行し、大型開発とグローバル企業呼び込みに熱中しています。

 市民病院の民間売却、公立保育園の統廃合・民営化、国保料・介護保険料値上げを行う一方、名古屋城天守閣木造復元、SL運行など不要不急の大型事業をすすめています。

 河村氏は、憲法9条改憲、軍隊保有を主張し、南京大虐殺を否定。また、地方自治を破壊する道州制導入をめざしています。

 減税日本は市議会第1党ですが、議員不祥事や会派分裂が連続。国政進出をめざした総選挙では全国でも県内でも全敗しました。

  

 自民党は公明、民主との連携をさぐり、安倍政権直結候補の擁立を検討中です。
 自民党は、市民犠牲の「行革」推進で、河村市長と同一歩調を取っています。「尾張名古屋共和国」や「名古屋城の金シャチ横丁」構想も出所は自民党です。
 職員不正採用口利き疑惑や慣例的な議員海外視察への参加など、同党の?議員特権?体質は変わっていません。

柴田たみおさん

 
 1965年2月19日生、47歳。名古屋大学理学部物理学科卒。前愛知教育大学非常勤講師(情報教育)。家族は助産師の妻と2男2女、名古屋市昭和区在住。
 2歳から11歳まで名古屋市南区に住む。小児ぜん息にかかり公害病認定患者に。
 子育てのモットーは、ぜん息の闘病生活から学んだ「子どもに安心を与える育児」「友だちと仲良くなれる子に」。
 保育園・学童保育運動や子育て支援のNPOを設立し農業体験や環境教育を行っています。不登校の子どもの塾講師も。
「人業劇団ひらき座」で26年間活動し、現在副団長。趣味は、演劇、作曲、楽器演奏、天体望遠鏡で星を見ることなど。