愛知民報

【12.11.18】いらない浜岡原発 東三河の会が1周年 

 現在、運転停止中の中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)で福島第一原発なみの事故がおきれば、放出される放射性物質は同原発から30??圏で1週間に100?シーベルトに達する――。原子力規制委員会が10月24日公表した拡散予測の結果です。南海トラフ巨大地震が発生した場合同原発は最大21?の津波に襲われます。
 同原発から30??圏内には78万人、50??圏内には日本の原発立地県で最大の214万人が住みます。
 浜岡原発から愛知県境まで約60??。愛知県内にも深刻な影響がおよびます。
 10日、豊橋市で開かれた「浜岡原発いらない東三河の会」1周年の集いで、原発問題住民運動静岡県連絡センターの岡村哲志事務局長が講演。浜岡原発が2001年の水素爆発と配管破断事故、09年の駿河湾地震で大きく揺れたことに触れ「耐震安全性も実証されていない」と指摘。「いたるところで、『原発いらないの会』を作ろう。全国で浜岡再稼動阻止の連帯集会を開こう」と呼びかけました。
 東三河の会は学習会や宣伝、首相官邸への要請はがきに取り組むことを決めました。

放射能から農業守る 農民運動愛知県連合会事務局長 本多正一さん

 浜岡原発で事故が起きれば、東三河地域の人たちの命が脅かされます。東三河は野菜、果物、花きなどの一大産地で、放射性物質で汚染されると農地を元に戻すのは困難です。農村でも、浜岡原発の廃炉と即時原発ゼロの訴えに全力をあげていきたいと思います。