愛知民報

【12.11.04】記者座談会 総選挙前哨戦となった岡崎市議選 

民主、凋落

 A 今の政党状況が表れた選挙戦だった。

 B 民主党は政権党なのに市長選と県議補選で公認・推薦候補を擁立できなかった。凋落ぶりを示した。

 C 市長選と県議補選は、自民党と大村知事率いる地域政党の日本一愛知の会の争いになった。結果は、市長選で自民党の前県議が当選し、県議補選では欠員2を自民と「日本一」が埋めた。

偽りの対決

 A マスメディアは、政権奪還をめざす自民党と国政進出をめざす「第3極」の対決だと注目したが。

 B 自民党は安倍新総裁、「日本一」は大村知事、東国原前宮崎県知事が応援に来た。「岡崎から国の輪郭を変えるたたかい」と言われたが、まともな政策論戦はなかった。

 C 消費税や原発はだんまり、福祉置き去りの開発競争ではね。

 B 民自公も「日本一」もオール与党市政の仲間。消費税増税反対の請願や政府への脱原発意見書提出に反対した。「既成政党と第3極」に違いはなく、対決は偽りだった。

改革提言に共感

 A 市議選は定数が減った激戦だった。

 B 国政政党では民主、公明、共産が公認候補を立てた。どの党も改選前議席を維持したが、共産党が得票をいちばん伸ばした。民主は減票した。

 C 自民は公認ゼロ。全部無所属だった。「日本一」岡崎市議団は昨年2月に5人の議員で発足したが、今回の当選は1人。責任政党とはいえないね。

 B 共産党は、消費税増税阻止・原発ゼロ、箱モノから福祉への転換、議員特権廃止の「3つの改革」を訴え、市民の共感があった。

総選挙へ

 A 共産党岡崎市議団は商工会議所を訪問し領土問題解決の提言を説明した。中国進出企業をもつ経済界は冷静な外交交渉での解決を求めている。

 C 解決策を提言し、国民合意を広げていく、政党としての本筋の活動を日本共産党がやっている。総選挙では日本の進路が問われる。日本共産党の取り組みが期待される。