政界渡り鳥
河村氏の軌跡は。
春日一幸民社党委員長秘書をへて日本新党で衆院議員に当選。新進党、自由党、民主党と歩き、「政界の渡り鳥」の異名があります。
「国会でできなかったことをまず名古屋で実現。そして日本全国に発信する」と、2009年4月の名古屋市長選に出馬。
「税金を払う方は地獄、税金で食っている方は極楽」と、議員・官僚の既得権益打破、「庶民減税」を看板に当選しました。
市政の逆行
3年間の河村市政で浮き彫りになった「河村革命」の姿は。
▽減税=「庶民減税」の公約を裏切る「金持ち減税」。減税をテコにした行革で、公的福祉を縮小・解体。
▽地域委員会=住民自治の期待にそむく、福祉民間化・民営化の受け皿。
▽議会改革=議会の弱体化と市長の専制体制づくり。
▽中京都構想=大型開発推進の県・名古屋市の一体化と地方自治破壊の道州制導入。
反動の連携
河村氏が連携する橋下徹大阪市長は次期衆院選公約「維新八策」を出しました。
中身は、「消費税の地方税化」による増税、自助・共助による社会保障・福祉破壊、道州制導入、日米同盟基軸、9条改憲志向。
河村市長は「私の主張とほとんど同じ」と評価しています。
“改革”ポーズの反動的逆流――。橋下、河村両氏らの動きは、自民・民主のゆきづまった“古い政治”をより強権的に推進するものです。
いま、名古屋の民主勢力は、河村市政や大阪の橋下・維新の会の政治の危険な実態を広く市民に知らせながら、次期名古屋市長選にむけ、「市民が主人公」の新しい名古屋をめざし、地震防災、福祉充実、地域経済振興、住民自治の拡充、議会改革など市民の要求を実現する運動をすすめています。
河村語録
【福祉構造改革】
「減税すると、全分野で否応なしに構造改革がはじまる」
「福祉政策の構造自体を変えていくのが私のねらい」
「レーガンやサッチャーのように公益寄附金とか民営化で福祉を向上させる方法がある」
【尾張名古屋共和国】
「世界の企業が商売をやりたがるような地域をつくっていきたい」
【南京大虐殺否定】
「一般的な戦闘行為はあったが、南京での事件はなかったのではないか」
【9条改憲】
「憲法9条は変えた方がええ」