愛知民報

【11.09.18】民主党政権の社会保障改悪 ? 全日本年金者組合愛知県本部委員長 吉田昂弘(たかひろ)さん 年金切り下げに怒り 全国一揆で猛反撃

 
 岩手県の90歳台の女性が「お墓に避難する」と遺書を残して自殺しました。高齢者には大変な時代です。

 今年の春から年金給付金が0・4%下げられました。?物価が下がったから年金も?というのです。物価下落の要因は電子機器製品など様々ですが、それを高齢者に当てはめることはできません。

 高齢者は毎月の年金から国民健康保険料、介護保険料、後期高齢者医療保険料、地方税まで天引きされ、手元にはわずかしか残りません。

 猛暑のなかを7人の組合員を訪問したら3軒はエアコンがなく、2軒は外で涼んでいました。

 市営住宅に住む独居組合員が死後数日たって発見されました。熱中症で入院した方も出ました。認知症の夫を妻が介護している家庭では妻がふらふらしており、すぐに医者に運びました。やはり国民年金では、エアコンは購入できません。

 民主党政権のもとで、年金の支給年齢を現行の65歳から68~70歳への引き上げ、賃金や物価が下がると自動的に年金を下げる「マクロ経済スライド」も検討されています。

 民主党マニフェストでは、最低保障年金制度を創設し支給金額7万円と言いますが、受給は数十年先のことで、いま困っている無年金者・低年金者116万人には適用されません。

 私たちは当面、短期的にはすべての高齢者に基礎年金の半分3・3万円(国の税金部分)を支給すること、年金受給資格期間の10年への短縮を要求しています。

 民主党政権は、東日本大震災の復興臨時増税と消費税アップのダブル増税をすすめています。国民はこれに猛反撃するでしょう。

 年金者組合は10月14日、全国的な規模の「年金者一揆」に取り組みます。愛知は名古屋・尾張地区、西三河、東三河で街頭宣伝、パレードなどでたたかいます。