愛知民報

【11.07.24】平和の願い世界へ 核兵器禁止条約実現へ 原水爆禁止世界大会に向け愛知の青年代表派遣の取り組み

 被爆地広島・長崎両市で開かれる原水爆禁止2011年世界大会(8月3日~9日)まで2週間となりました。昨年5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議は「核兵器のない世界の平和と安全を達成する」ことを合意しました。原水爆禁止日本協議会(日本原水協)が提唱し、2月に始まった「核兵器禁止条約の交渉開始を求める国際署名」に、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長はじめ内外の幅広い人が賛同を寄せるなど新たな変化がおきています。世界大会に愛知から青年を中心に500人の代表を送る取り組みがすすんでいます。

外国人ら署名 日本福祉大原水爆禁止実行委員会の取り組み

 
 日本福祉大学原水爆禁止実行委員会と県学生自治会連合は17日、愛知県南知多町の内海海水浴場で核兵器全面禁止を求める署名宣伝をおこないました。

 長崎で開かれる原水爆禁止世界大会に参加する学生ら15人が参加。海水浴に来ている人々に協力を呼びかけ、次々に署名をもらいました。

 「お願いしている署名は10月に開かれる国連総会に届けます」と学生。日光浴をしていた青年は「俺の署名が国連に行くのか。かっこいいじゃん」と署名に応じ、友人に署名を勧めてくれました。

 家族3人で来ていたアメリカ人女性は「カクはコワイ。ナマエかくよ」と家族全員が署名しました。

 初めて署名活動に参加した女子学生(20)は「外国人など多くの人が署名してくれて感激。学内でも集めます」と話していました。

 同実行委員会の学生(21)は「40人の目標でナガサキツアーに取り組んでいます。すでに1年生を中心に15人が申し込んでいます」といいます。

 1時間余で200人の署名が集まりました。

原発撤退も課題 嶺村君代・愛知県原水協事務局長の話

 
 今年の世界大会はNPT再検討会議の合意の実行を求めて、次のステップを踏み出す重要な大会です。

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が起きてから初めて開かれる大会として注目されています。

 被災者と被災地本位の復旧・復興の実現、期限を区切った原発からの撤退と自然エネルギー転換に向けた議論を深める大会です。

 愛知県では、国際署名を10月の国連総会までに35万人、8月の原水禁大会までに10万人の署名達成をめざし、県下各地でがんばっています。