愛知民報

【11.03.27】原発依存からの脱却を 原発問題愛知県連絡センター代表委員 沢田昭二さん

 原発は未完成技術で、地震と人口密集の日本では危険性が高い。原発からエネルギー政策を転換すべきだと私は主張してきました。

 安全性問題に加え、?放射性廃棄物の処理に見通しがない?核兵器産業維持のための日米原子力協定でスタートした?原子力平和利用の自主・民主・公開の3原則に反する原子力政策?国民の安全に責任を持つ独立した原子力安全委員会がないなどの問題もあり、一刻も早く原発を終息させ、太陽光発電などエネルギー政策を変換すべきです。

 中部電力の浜岡原発(静岡県御前崎市)は東海地震の震源域の真上にあり、福島原発以上に深刻な事態をまねく可能性が高い、日本でもっとも危険な原発です。3月15日に原発問題愛知県連絡センターと日本共産党愛知県委員会は共同で中電に即時停止を申し入れました。

 放射線の影響は個人差が大きく、平均的には安全だといわれる場合でも、放射線感受性の強い人には影響が現れます。

 政府やテレビで解説する専門家の多くは内部被ばくを無視しています。「“直ちに”健康に影響が出るレベルではない」と影響がないかのように言います。

 外部被ばくによる急性症状は1週間から2週間後に発症し、内部被ばくの場合にはさらに遅れて発症します。被ばくによるがんなどの晩発障害は何年も経て発症します。

 がんなどの晩発的な障害は被ばく線量に比例して発症率が増加します。多数の人が被ばくすればがんの発症率は確実に増加します。可能な限り被ばくを避けるべき所以です。