愛知民報

【10.12.26】2011年地方選 こうたたかう 役割と値打ち広く住民に

 
 来年2月6日には、愛知県知事選(1月20日告示)、河村たかし名古屋市長の辞職にともなう市長選(1月23日告示)、さらに名古屋市議会の解散を問う住民投票(1月7日告示)の「トリプル投票」がおこなわれます。市議会解散になれば、3月に名古屋市議選が予想され、4月には愛知県議選(1日告示、10日投票)、一般市議選(4月17日告示、24日投票)、町村議選(19日告示、24日投票)の日程が確定しています。来年の選挙戦の日本共産党の取り組みについて日本共産党愛知県委員会の柏木啓韶書記長に聞きました。

日本共産党愛知県委員会 柏木啓韶書記長

 4月のいっせい地方選挙まであと4カ月となりました。愛知県は1月20日が知事選挙の告示ですから、まさに選挙本番の緊迫した情勢となっています。
 今回のいっせい地方選挙の情勢は4年前とは大きく違っています。

新しい政治 有権者が模索

 2007年の参院選で、政治を変えたいという国民の大きな願いを背景に民主党が大躍進しました。「自公政治ノー」民主党への風が吹き、オール与党候補の一本化が崩れた07年の知事選は、今日にいたる政治的激動の第一波となった選挙でした。

 しかし、今年の参院選挙では民主党への批判が急増し、民主党は過半数を割り込みました。最近の世論調査結果では民主も自民も支持を減らし続け、「支持政党なし」は実に5割近くにまで急増しています。

 日本共産党第2回中央委員会総会では、「同じ政治の土俵のうえでの政権交代なるものがいかに空疎なものであるかが、現実の政権交代を通じて明らかになりつつあります」と解明しました。

 知事選挙、名古屋市長選挙とそれに続くいっせい地方選挙は「政治を変えたい」との思いを強めている有権者の壮大な模索と探求がいっそう深まっているもとでのたたかいとなります。

 それだけに、住民の痛みに寄りそい、「住民こそ主人公」の立場で頑張る日本共産党の実績と役割値打を有権者に届けきれるかどうか、そこに勝利と躍進がかかっている選挙といえます。

「2月6日」へ直ちにダッシュ

 県党の最大の課題は県会議席の獲得です。現在、県委員会を先頭に全県の力を必勝区に集中してとりくんでいますが、さらに第2弾、第3弾の集中も検討していきます。3月選挙の可能性もある名古屋市議選で2桁以上の市議団の確立、後半戦の各自治体での勝利と躍進めざしすべての自治体行政区で年内に得票目標達成をめざして選挙態勢を確立し支部を主役にした選挙活動に打って出ることが急がれます。

 とくに重要なことは2月6日の知事選、名古屋市長選投票日までに、中間選挙の自治体を含め全県一本の知事選ですべての自治体・行政区・支部がそれぞれの得票目標を超える支持拡大にとりくむことです。

 知事選で前進・躍進の結果を出すことが、県議選・名古屋市議選、後半選の勝利・躍進におおきく影響することは過去の経験からも明らかです。

 年末・年始の条件を生かし、全有権者規模の宣伝活動と同時に、「集い」開催の案内と一体にすべての後援会員のみなさんへ「知事は土井さん、議会は○○さん」の支持依頼、「しんぶん赤旗」の購読をお願いする活動にとりくまれることを強く訴えたいと思います。

2011年 県内の地方選

【首長選挙】   (投票日)
弥富市      1月23日
愛知県      2月 6日
名古屋市       〃
小牧市        〃
安城市        〃
        (任期満了日)
美浜町      4月21日
吉良町      4月26日
東栄町        〃
田原市      4月27日
江南市      4月29日
豊明市        〃
瀬戸市      4月30日
津島市        〃

【議員選挙】   (投票日)
田原市      1月30日
小牧市(補選)  2月 6日
愛知県・名古屋市 4月10日
一般市町村    4月24日
        (任期満了)
刈谷市      7月27日
稲沢市      9月30日
小牧市     10月 8日
(注)名古屋市(住民投票で議会解散になれば2月6日から40日以内)