愛知民報

【10.09.12】全国から注目される豊田市の子ども相談

 
 全国各地で子どもの虐待やいじめが原因の自殺など、子どもをめぐる悲惨な事件が相次いでいます。

 豊田市の日本共産党市議団は、「子どもをひとりの人間、権利の主体として尊重し、権利侵害から守ろう」と運動してきました。

 同市議団の働きかけで2007年、「豊田市子ども条例」が制定されました。同条例は子どもの権利を保障し、子どもが幸せに暮らすことのできる街の実現をめざしています。

 さらに同市議団の提案で、豊田市は「子ども権利擁護委員制度」をつくり、09年には「とよた子ども権利相談室」を開設しました。

 擁護委員は、子どもの権利侵害の救済、権利回復のための助言や支援などをおこなっています。

 相談室は子どもが感じている悩みやSOSの相談を受け、子どもと一緒になって解決をはかっています。2~4名の相談員と事務局職員が常駐。相談は1回で終わるものもあれば、調査を含め何回も続くものもあります。開設から1年半で相談回数は調査活動を含め532回に上っています。

 同市の取り組みは全国の教育関係者等から注目されています。