愛知民報

【10.08.01】原水爆禁止世界大会 NPT再検討会議の前進を確実に

被爆国の願いを世界へ

 5月にニューヨークの国連本部で開かれた核不拡散条約(NPT)再検討会議で、核軍備撤廃に関する行動計画に取り組むことが全会一致で合意されました。核兵器廃絶に向けた「一歩前進」という新たな変化です。今年の原水爆禁止世界大会は、国際会議が8月2日~4日、広島大会が4日~6日、長崎大会が8、9の両日開催されます。愛知県では、世界大会に500人以上の代表を送る取り組みがすすんでいます。

海水浴場で反核署名

 日本福祉大学原水爆禁止実行委員会と愛知県学生自治会連合は7月18日、南知多町の内海海水浴場で核兵器廃絶を求める宣伝署名行動をおこないました。

 原水爆禁止世界大会に参加する予定の学生ら15人が参加。浜辺で遊ぶ家族連れや若者らに協力を呼びかけ、次々に署名をもらいました。

 学生が「お願いしている署名は10月の国連総会に届けます」と、日光浴をしていた若者に訴えると「俺の署名が国連に届くの?すごいな」と快く署名に応じ、「お前もやれよ」と友人にも勧めてくれました。

 孫ら家族6人で来ていた女性(67)は「学生さんが暑いなか平和運動に取り組んでいる姿に感激した」と語り、家族全員が署名しました。

 初めて署名行動に参加した女子学生(20)は「最初は集まるかなと心配していましたが、声をかけると多くの人が気軽に署名をしてくれました」と話していました。1時間余りで150人の署名が集まりました。

「内外注目の大会」 愛知県原水協・佐竹康行事務局長の話

 今年の原水爆禁止世界大会は内外から注目されています。NPT会議を総括し、核兵器のない世界に向けた具体的な運動方向を論議する場になります。

 また、民主党政権になってもアメリカの「核の傘」に依存する日本政府の「核抑止論」の克服、普天間基地をはじめ米軍基地撤去の運動との連帯についても話し合われます。

 被爆者が高齢化する中、被爆体験や被爆者運動の継承も重要な課題です。

 青年が期待されています。愛知から世界大会に青年250人以上の参加をめざしています。