愛知民報

【10.01.10】2009年 労働組合加入 非正規労働者急増

 2009年の愛知県内の労働組合状況の調査によると、労組数は2640組合で、前年より14組合減ったものの、労組員数は76万708人で、前年に比べ5548人増えました。

 そのうちパートタイム労働者は2万7028人。前年より3128人増えています。組合員全体の増加率0・7%に対しパートは13・1%と20倍近い数字になっています。非正規労働者の労組加入が急増しています。

 労組に組織されている雇用者の割合(推定組織率)は22・3%。前年より0・6ポイント増えていますが、これは雇用者数が大幅に減少したこと(6万9000人)が大きな要因と見られています。

 官民別及び企業規模別の状況は、民間は2373組合で67万1938人、官公が267組合8万8770人。民間の企業規模別の組合数では1000~49999人が462組合と最も多く、次いで100~299人が454組合となっています。組合員数は5000人以上が最も多く、30万7712人(民間組合員数の45・8%)となっています。

 産業別の労組員数は、愛知の産業構造を反映して製造業が750組合、37万395人。組合員全体の48・7%を占め、ダントツの第1位。第2位は、卸売・小売業407組合、7万4629人、9・8%となっています。

がんばる愛労連 労働相談2000件 吉良多喜夫事務局長の話

吉良多喜夫 愛労連事務局長
 昨年、愛労連への労働相談件数は2000件をこえました。労働相談を通じての労組加入、新たな組合の結成など、民間単産で組織拡大の前進がありました。公務職場で非正規労働者の労組加入が広がりました。

 飛躍的な前進はこれからです。引きつづき職場の労組未加入者や非正規労働者の加入、単独・中立組合への愛労連加盟の積極的な訴えなど、組織拡大を第一義の課題に位置づけて奮闘していきます。