愛知民報

【09.12.20】新年につながる今年のたたかい 激動の愛知を振り返る

 今年は「派遣切り」の嵐の中で明けました。「トヨタは雇用の社会的責任を果たせ」の運動が起こりました。夏の参院選では自公政権が退場。自民は県内小選挙区の議席ゼロに。日本共産党は現有議席を維持しました。河村名古屋市政は、その改憲「構造改革」路線が市民の批判をあびています。激変・激動の2009年を振り返ってみました。

「派遣切り」ノー

 
 「派遣切り」など雇用破壊に反対し、大企業の雇用責任を追及するたたかいが広がりました。

 「派遣切り」に抗議する集会やデモ行進がおこなわれました。解雇された非正規労働者が、労働局への是正申告や会社との交渉をおこない、直接雇用を勝ち取るケースが相次いでいます。

後期高齢者医療制度直ちに廃止を

 
 昨年4月から始まった後期高齢者医療制度。保険料の滞納が大量に発生し、県内の短期保険証発行は1000件を超えました。

 民主党政権は新制度が出来るまで廃止を先延ばしする方針。高齢者や医療関係者は「お年寄り差別の制度は直ちに廃止を」と運動をすすめています。

名古屋市政 河村市長暴走に批判

 
 名古屋の河村たかし市長の暴走に市民の批判が高まりました。

 市長が公約にかかげた「市民税10%減税」案は「金持ちはゼロ」のマニフェストを裏切る大企業・金持ち減税。減税財源を市民サービスの予算削減に求めています。市民は「福祉予算を削るな」の声をあげています。

総選挙 日本共産党・佐々木憲昭氏 議席維持

 
 総選挙で「自公政権退場の決定的審判を」呼びかけた日本共産党は比例代表選挙で投票を伸ばし、解散前の9議席を維持しました。

 愛知県でも前回より得票を増やし、比例東海ブロック・佐々木憲昭衆院議員の議席を確保しました。同党は民主党への大きな流れのもとで「善戦・健闘」と評価しました。

参院選へ「党躍進特別機関」 日本共産党

 
 日本共産党愛知県委員会は10月の第9回中央委員会総会の決定をうけ、参院選勝利をめざし党勢拡大など「党躍進特別期間」に取り組んでいます。

 同県委員会は参院選で比例代表33万の得票目標を実現し、かわえ明美予定候補ら全国比例5議席の絶対確保、愛知選挙区での議席奪還めざしています。

航空自衛隊小牧基地 ブルーインパルス曲技飛行中止させる

 
 航空自衛隊小牧基地の機能強化反対の運動が広がりました。

 同基地が10月の航空祭で計画した空自曲技飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行が住民や平和団体らの反対で中止になりました。同基地は空中給油機が配備され、海外侵略力が強化されています。同機の撤去運動が取り組まれています。

核兵器廃絶 国際署名 70万人が目標

 
 「核廃絶のための国際署名」に県内各地で大きな共感が寄せられています。

 愛知では来年の核不拡散条約(NPT)再検討会議までに県民の1割にあたる70万人署名獲得が目標。瀬戸市では市民の5%を超える6500人から署名が寄せられています。

 津島市長ら11人の首長が署名しています。