愛知民報

【09.02.22】派遣切り 愛知の悲鳴 国政で 佐々木憲昭衆院議員 対応迫る

麻生首相に質問する佐々木憲昭議員
 全国最多の「非正規切り」に苦しむ愛知の労働者の声が国会で取り上げられました。日本共産党の佐々木憲昭衆院議員は9日、衆議院予算委員会で政府に対応を迫りました。

 佐々木議員は、三菱電機名古屋製作所(名古屋市東区)で5年以上働きながら昨年12月に契約期間途中で解雇された非正規の女性労働者(38)の手記を紹介しました。

 派遣労働者に同一業務をさせることが3年を超える場合は派遣先企業は直接雇用を申し出る義務があるにもかかわらず、この女性には一度もおこなわれていませんでした。

 佐々木議員は実態調査を求め、舛添要一厚生労働大臣は「法律にもとづいて厳格な指導をやり、正していく」と答えました。

 佐々木議員が問題にした三菱電機で派遣労働者に危険作業をやらせている問題について、麻生首相は「事実ならば、はなはだ遺憾。労働基準法の点からも問題」と答えました。

「今の社会、普通じゃない」

街頭宣伝する日本共産党北西地区委員会の人たち
 名古屋北部青年ユニオンの人たちは10日朝、三菱電機門前で宣伝をしました。
 麻生首相が「これが事実なら、労基法違反」と答弁した佐々木議員の国会質問をのせたビラを配布しました。出勤する労働者から「ご苦労さま」と声がかけられました。
 日本共産党北西地区委員会は10日夕方、三菱電機近くの大曽根駅前で佐々木議員の国会質問のビデオを上映しました。八田ひろ子比例東海候補、木村えみ愛知1区候補、名古屋・革新市政の会の太田よしろう市長候補らが参加。市民に雇用政策を訴えました。
 仕事帰りの人たちが足を止めてスクリーンを熱心に見ていきました。正社員という男性は「自分は今のところ仕事あるけど、今の社会は普通じゃない」と将来不安を話していました。