愛知民報

【08.09.28】街はもう総選挙 自民党も後期高齢者医療制度もグラグラ

 情勢分析の的確さに定評のある日本共産党は2年8カ月前の第24回大会でこう見ました。「日本の情勢は、国民中心の新しい日本への条件をはらんだ歴史的転機をむかえている」。その方向で政治転換をリードできるのはどの党か。選択の時、総選挙が目前に迫っています。

日本共産党 「躍進こんどこそ」

 
 自民党の人気ばん回をねらった自民総裁選は低調。8月末豪雨について「安城や岡崎だったからいいけど…」の麻生氏の発言に被災住民は「総理になる資格なし」と猛反発。10月5日に市議選の投票を迎える岡崎市では、元自衛隊員の男性が街宣中の日本共産党市議予定候補者に駆け寄り、「これまで自民党に入れてきたが麻生には頭にきた。共産党に入れる」

 衆院選で岡崎市を含む愛知12区と比例東海ブロックに重複立候補予定の八田ひろ子元参院議員は、市議選候補と一体になって支持を広げています。運動員は「豪雨対策と後期高齢者医療制度廃止は反応バツグン」といいます。

 
 政府・与党側は防戦一方です。舛添厚労相は20日、後期高齢者医療制度の代替制度の検討を口にしました。

 しかし、国民の怒りはおさまりそうにありません。10月15日から、後期高齢者医療や国民健康保険の保険料が年金から天引きされる人が625万人も増えます。「10・15ショック」です。

 後期高齢者医療問題を大争点に押し上げてきたと自信を持つ日本共産党はさらに攻勢を強めています。

 同党の佐々木憲昭衆議院議員は21日午前、参拝客でにぎわう名古屋市千種区の覚王山日泰寺前に立ちました。舛添発言を「国民の怒りと日本共産党の運動が追い込んだ」とし、日本共産党の総選挙勝利で完全廃止をと力を込めました。

 
 同日、日本共産党のせこゆき子元衆院議員は、比例区と重複で立候補する愛知4区内の港区で、選挙用事務所の開設式をおこないました。

 せこ氏は、市民の要望を「大臣と直接論戦して実現したい」と国会復帰の意欲を表明。宣伝カーに乗り街頭演説に飛び出しました。

 港区の日本共産党支部と後援会は21日午後、宣伝隊を出し支持拡大に取り組みました。山口清明市議らが「賞味期限の切れた政治を総裁選で偽装して無理やり食わす政治をやめさせよう」と訴えました。沿道から激励の声も寄せられました。