愛知民報

【08.07.13】4歳の幼児に自衛隊見学とは 愛西市 日本共産党議員団の抗議で変更

「非核平和都市」に相応しくない

 愛西市が幼児らを対象に自衛隊基地見学を計画していることについて、同市の日本共産党議員団(永井千年団長)は4日、教育長に中止するよう申し入れました。市側は「大きな問題であるようであれば行き先変更も含めて是正する」と表明しました。

 同市は、4歳以上の児童とその親を対象に親子教室「あいさいキッズ探検隊」を8月20日におこなうことを計画。自衛隊小牧基地を訪問し、「施設の見学と隊員の食事体験」を行う予定でした。

 市の広報紙で計画を知った日本共産党市議団は「非核平和都市」を宣言している同市に相応しくないと中止を求めました。

 同党の宮本和子市議は「市は自衛隊基地を子どもたちに見せることが非核平和都市宣言と相反することをよく理解してもらいたい。軽い気持ちで決めてもらっては困ります」と語っています。

 この4月、名古屋高等裁判所は、小牧基地所属の空自輸送機がイラクでおこなっている武装米兵などの空輸活動は憲法9条に違反するとの判決を出し、これが確定しています。