愛知民報

【08.04.13】どうする放置自転車対策 

公設駐輪場有料化したが…

 名古屋市は「放置自転車」対策として2005年から自転車放置禁止区域の指定拡大(違反者から保管手数料3000円を徴収)、駐輪場の有料化(現在54駅で有料化)を実施しています。

 これらの施策は放置自転車の減少につながっていません。名古屋市内での放置台数は約3万台。名古屋、栄、鶴舞各駅では減少傾向にありますが、久屋大通(851台)、国際センター(694台)、高岳(650台)は増加しています。

 昨年から市営駐輪場が有料化された国際センター駅では駅周辺に約820台の自転車が駐車しています。そのうち有料駐車場の利用はわずか126台。8割以上が放置自転車です。

 昨年から駐輪場が有料化された地下鉄伝馬町駅の近くの商店主(54)は「有料駐輪場をやめて裏通りに自転車を置いていく」と話しています。

 有料化された54駅の駐輪場の半数近くは、利用率が5割に満たない状況です。
 放置自転車減少のためには、自転車利用者のモラル向上とともに、十分な駐輪場確保や学生は無料にするなどの改善が必要です。