愛知民報

【08.01.27】豊田市長選 1月27日告示 革新無所属 本多こうじさん訴え 

日本一の財政力を暮らしに

 豊田市長選挙は27日告示(2月3日投票)です。日本共産党も参加する「すみよい豊田を創る会」から、元市職員の本多こうじ氏(61)が無所属で立候補を予定しています。2005年の7市町村合併後初の市長選挙です。

 本多氏と「会」は、「世界のトヨタがあるのに、住みにくい町になっている」と指摘。「市の予算の使い道を土木費第1から、民生費第1に変えればもっとすみよい豊田がつくれます」と訴えています。

 同市は400億円をかけて建設した豊田スタジアムの赤字の穴埋めに毎年4億円の税金を投入。豊田市駅前の再開発ビル、コモ・スクエアビルに国・県・市あわせて48億円を投入するなどハコモノ中心の行政を行っています。

 同市に本社をおくトヨタ自動車が2兆円の利益を上げる一方で、貧困が広がっています。05年度の月平均生活保護世帯は789世帯。01年度から131世帯増えています。05年の同市の自殺者は77人。交通事故死者(17人)の4倍以上です。不安定雇用、格差拡大を背景にした「心の病」がまん延しています。

 本多氏は、市独自の減税制度や後期高齢者医療の中止など高齢者医療の負担軽減、市営住宅の入居待ち解消、バス路線の拡大と「敬老パス」の発行。加茂病院の移転跡地への公的医療施設設置、イノシシ対策など農林業振興などの政策を掲げています。