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非正規と女性任命を 最賃審議委員めぐり愛労連

「最賃を当事者抜きで決めないで」とビラを配布する組合員=4日、名古屋市中区

 愛知県労働組合総連合(愛労連)は4日朝、名古屋市中区で「最低賃金・当事者抜きで決めないで!」と書いた横断幕を掲げ、愛知地方最低賃金審議会の委員に非正規労働者と女性を任命するよう宣言しました。

 愛知労働局は1日に第48期(2年任期)審議会委員の推薦を求める公示をしました。

 審議会は労働者、使用者、公益の代表委員各5人、計15人で構成されています。現在(第47期)は女性が6人、非正規労働者はいません。

 知崎広二議長は「県内労働者の38%が非正規労働者。最低賃金の影響を受けるのは非正規労働者を労働者代表委員に任命するべきだ」「県内の約44%が女性労働者。女性労働者のうち約6割は非正規労働者。労働者委員の3人以上を女性に」と訴えました。

 各労組役員が「公益代表委員は専門的な知見が求められる。十分な審議をおこなうため、労働経済学、労働法、労使関係など専門家を」、「コロナ禍で医療や介護・福祉、流通、小売で働く人は多くが最低賃金に近い額で働いている。最低賃金1500円以上をめざそう」と語りました。

 受け取ったビラを読んでいた島田勉さん(57)は「たった6人しか女性委員がいないとは知らなかった。男女の賃金格差があるなか、女性の声を反映する審議会にするべきだ」と話しました。

(3月8日 しんぶん赤旗)