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総選挙での愛知の結果について

2026年2月10日 日本共産党愛知県常任委員会

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 真冬の中の厳しい条件の選挙にかかわらず、ご支援、ご奮闘いただいたことに、心より感謝申し上げます。

 東海ブロックの全体で比例の得票は、24万1848票、得票率は3・47%でした。順位は22番目で、当選となる21位との差は2万929票でした。愛知の得票は12万8068票、得票率3・62%で、21位との差は、わずか3千332票でした。

 公示日時点では、当選圏内には距離があったところから、もとむら、すやま両比例候補、そして8人の小選挙区候補先頭に、党員、後援会員、サポーター、支持者のみなさんの懸命の奮闘で、あと一歩というところまで急速に追い上げましたが、及びませんでした。

 もとむらさんがもつ比例東海ブロックの宝の議席を必ず守って欲しいという、みなさんの願いにこたえることができなかったことは、痛恨の極みであり、責任を果たせなかったことに、心からお詫び申し上げます。

 次のたたかいにむけた総括は、党内外の意見に耳を傾け、自己検討を深め、今度こそ選挙で勝つための教訓を引き出すようにしていきます。そして捲土重来を期して、選挙に勝てるだけの力量を質的にも量的にも持つ、愛知県党をつくりあげていくために、ただちに活動をすすめていく決意です。

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 選挙の結果は、自民党が単独で衆院の3分の2をこえる315議席を獲得しました。東海ブロックでも過去最高の獲得議席となる10議席でした。愛知では、選挙中、電話のオートコールによる高市首相の肉声のメッセージが全世帯規模で行われ、テレビ、SNSでは高市首相のコマーシャルビデオが、湯水のように流されました。テレビの報道では、高市首相の人気ぶりをタレントのように扱い、新聞は一定の批判する記事がありましたが、「300議席こえる勢い」「自維で過半数をこえる」など〝自民圧勝〟の報道をすることと合わせて、有権者の投票行動を、高市首相を「信任するか、信任しないのか」という〝信任投票選挙〟に仕立て上げました。このように高市・自民党が得た315議席というのは、狡猾な仕掛けによって得たものであって、国民が高市・自民党の政治の中身に信任を与えたものでは決してありません。

 しかし、選挙戦全体は、自民党政治延命のために仕掛けられた〝高市旋風〟が吹き荒れるものとなりました。私たちは、憲法を真ん中にした共同をつくり果敢に立ち向かいましたが、〝高市旋風〟を打ち破っていくにはあまりにも党の力が足りませんでした。その結果、愛知では前回選挙から5万832票、得票率で1・90%、昨年の参議院選挙比では、得票で9千466票、得票率0・22%後退する結果となりました。

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 今回の選挙は、結果は大変厳しく、残念なものでしたが、今後の前進をつくりだしていくうえで、貴重なたたかいの方向を生み出すものになったと考えています。

 一つは、憲法を真ん中にした共同によるたたかいです。今回の選挙では、愛知では史上初めて社民党と相互支援の選挙協定を結び選挙をたたかいました。最終盤の2月5日には、6区内3カ所で社民党のラサール石井副党首も参加し、もとむら候補、大西6区小選挙区候補による合同街頭演説会がおこなわれました。15区ではれいわ新選組の候補を、自主支援して市田副委員長をむかえた合同演説会がおこなわれ、街頭での合同街宣もおこなわれました。

 今回の選挙では、社民党との相互協力を発表したのは公示日、15区のれいわ新選組の候補を自主支援すると記者会見したのは公示の翌日でした。こうした共闘に、党外、無党派層の人びとから積極的な共感がよせられました。しかし、共闘を、広く有権者に知らせていくことはもちろん、後援会員、読者など党支持者にも徹底していくという点では、あまりにも時間がたりませんでした。選挙の結果は、私たちだけでなく、れいわ新選組、社民党にも厳しいものでしたが、投票日翌日には、それぞれ感謝の言葉が述べられるとともに、引きつづき共闘して選挙をたたかっていこうと呼びかけがあったことは、心強い限りです。

 もう一つは、「タックス・ザ・リッチ」=富めるものに課税を、という政策的訴えです。消費税減税、最賃引き上げなど切実な要求を、富の一極集中を正す大企業・大株主への課税で30兆円の財源をつくり実現するというもので、まさに高市首相が叫んだ「責任ある積極財政」そのものでした。

 公示日の名古屋駅の演説会で志位議長がパネルを掲げて「タックス・ザ・リッチ=富める者に課税を」を、この言葉をひろげたいと訴え、それをきっかけに党内では合言葉のようにいっきに広がりました。街頭の対話では、一番関心が寄せられたのが、「タックス・ザ・リッチ」で、とくに若い世代から自らの要求がこれで実現できると熱烈な共感が寄せられました。しかし、これもプラスターが届いたのは、公示から4日目で、本格的に論戦の中心にすわったのは最後の1週間足らずでした。

 資本家階級の搾取の実態に切り込み、階級的立場を鮮明にしたこの政策的訴えが広がっていくならば、旋風に流されないサポーター、支持層をつくり上げていくことになるでしょう。この点でも希望ある方向をひらくたたかいになったと思います。

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 自民党は、維新とあわせて衆院の3分の2をこえる議席をえました。今後の国会での予算審議では、各党がかかげた消費税減税を行うことに対する高市首相の態度が国民に大きく問われるだけでなく、憲法改定をめぐっても一大焦点となってきます。わたしたちは、憲法を守り、戦争国家づくりを許さないたたかいに全力をあげます。消費税減税、インボイス廃止をめざすたたかいにおいても、責任ある財源提案をしめして国民に訴えていきます。いずれのたたかいにおいても、今回の選挙で生まれた憲法を真ん中にした共同をさらに発展させていきます。そして、これらのたたかいのなかで、今度こそ選挙に勝てる党の自力を、とりわけ若い世代のなかで党員を増やすことに力をつくしながら、次のたたかいとなる来年4月の統一地方選挙での県議2議席、名古屋市議5議席、市町村議選での議席の前進の条件をつくりだすためにただちに活動を開始していくことを表明するものです。

以上



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