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「賃金格差をなくす」訴える衆院比例予定候補 すやま初美(新)

1978年生まれ。浜松市出身。愛知産業大卒。元参院愛知選挙区候補。現在は党愛知県委副委員長、ジェンダー平等委員会責任者

 私たちの暮らしは今、物価高騰で本当に苦しめられています。一方、5年間で43兆円もの軍拡に私たちの大切な税金が使われようとしています。岸田政権の政治を、この国の政治のゆがみを、今こそ大本から変えていかなければならない。この決意で挑んでまいります。

■生きるだけで

 先日入党した20代の女性は私の前職と同じグラフィックデザイナーの方でした。長時間労働や低賃金に加え、奨学金を40代まで返し続けなければならず、「毎日暮らしていくのが精いっぱい。結婚、子育てなんて、とても未来が描けない」と言います。「しんぶん赤旗」日曜版の購読もためらうような深刻な状況に、私は憤りを覚えました。

 根底には、学ぶことを自己責任にしてきた自民党政治があります。先進国でこんなにも学費が高くて、奨学金がほぼローンなんて国は日本だけです。

 私が参院選に挑んだ2016年から18歳選挙権が導入されました。若い人たちが選挙に行くようになり、奨学金が社会的な問題になり、共産党の論戦で返済不要の奨学金がつくられました。声を上げれば変えられます。共産党を躍進させて、奨学金の返済を半額に。これを大きなムーブメントにし、何としても勝利したいと思います。

 女性を安い労働力として使い続けたい財界によって男女の賃金格差がずっと温存させられてきました。私たちは男女の賃金格差をなくし、男性の賃金も引き上げる。男だから女だからではなく、自分らしく力を発揮できる社会をつくっていくために頑張っていきます。

 私が以前勤めていた広告会社の先輩に、尊敬する女性がいました。彼女は、同期の男性と比べて低い賃金に抗議しました。会社から「女性は将来結婚して仕事をやめるから」と説明され、彼女は能力で評価されていないことに失望し、辞職してしまいました。

 私はその人ともっと一緒に仕事がしたかったし、私自身もそう評価されているんだと思い、とても悔しかったです。こんな思いを次の世代にさせたくはありません。日本共産党は、女性が抑圧されていた時代から、女性が生き生きと活躍し、男女平等を訴え続けてきました。日本共産党の躍進で、ジェンダー平等をみなさんと一緒に実現していきたいと思います。

■守る本当の力

 私が住む愛知県小牧市の自衛隊基地はF35の整備拠点となり、アメリカとの共同訓練も行われています。三菱重工小牧北工場にはミサイル開発のための予算がつきました。目の前で戦争の準備がされています。戦争になれば小牧市が標的になりかねません。

 岸田政権は、中国を脅威だと言って、自衛隊をアメリカのミサイル戦略の中に一体化させようとしています。日本共産党は日本を守る本当の力は外交力だと訴えています。ミサイルよりも学校給食の無償化を。ミサイルよりも安心して暮らせる年金に。ミサイルよりも奨学金のローンを半額に。私たちの暮らしと命をどこまでも守っていくために、9条を生かした新しい政治をつくりましょう。

 党をつくって101年、戦争反対を貫いてきた日本共産党だからこそ、外交で戦争のない日本とアジアをぶれずに前に進めることができます。どうかこの党を大きく伸ばしていただきたいと思います。

(11月11日 しんぶん赤旗)