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ゴミ袋の値上げ凍結 愛知・瀬戸 市民運動・党市議論戦実る

市役所前で「ごみ袋値上げSTOP」のポスターを掲げる人たち=4日、愛知県瀬戸市

 愛知県瀬戸市議会は4日の本会議で、今年9月に予定されていた家庭用ゴミ袋の値上げを凍結する条例を賛成多数で可決しました。市民の運動が実りました。

 ゴミ袋の値上げは、昨年3月の市議会で可決(日本共産党は反対)され、今年9月から、燃えるゴミ用のゴミ袋45㍑(10枚入り)が180円から500円、30㍑(同)が160円から300円へ大幅に値上げする予定でした。

 市民の声を聞かない一方的な市と議会の横暴に、市民から「コロナ、物価高のなか値上げは容認できない」、「値上げありきの議論はおかしい」と怒りの声が噴出し、市民団体は値上げ中止を求める請願署名を2度にわたり約8500人分提出しました。

 今年4月の市長選で、値上げ凍結を掲げた川本雅之氏(日本共産党は自主支援)が初当選し、今議会に凍結案を提出しました。

 凍結案を採決する4日朝、市役所前には「ゴミ袋値上げSTOP」のボードを掲げた市民約50人がズラリと並びました。採決では議長を除く25人のうち、共産3、公明3、無所属7の13人が賛成し、賛成多数で可決し、市民運動が値上げ条例を覆しました。

 日本共産党瀬戸市議団(浅井ことみ、新井あゆみ、はらまことの3市議)は、請願の紹介議員になり議会で徹底論戦し、「値上げではなくゴミの減量やCO2削減のためプラスチックの分別を」などと市に求めてきました。浅井団長は「市民の運動とブレない共産党市議団の議会内外での活動がゴミ袋値上げ凍結につながった」と話しました。

(7月7日しんぶん赤旗)