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子にもう1人保育士を 配置基準引き上げ求め行動

動物園前「子どもたちにもう1人保育士を」とアピールする人たち=14日、名古屋市千種区

 名古屋市千種区の東山動物園前で14日、保育士や保護者、子どもたち200人が雨の中、「子どもたちにもう1人保育士を!」ののぼりや横断幕を掲げ、国に配置基準の引き上げを求めるアピール行動をしました。

 呼びかけたのは、愛知県内の保育士や保護者らでつくる「子どもたちにもう1人保育士を!」実行委員会。昨年4月から県内各地でアピール行動に取り組んでいます。現在の配置基準は4・5歳児30人に保育士1人となっており、戦後75年間放置されてきました。

 実行委員会の岡田寿美代さん(犬山さくら保育園園長)は「昨年の運動開始前は『配置基準』はあまり知られていなかったが、この1年で広く知られるようになり、関心が高まっている。国は4月に子ども家庭庁発足に合わせて、配置基準の改善を掲げるなど私たちの声が届いているのは確か」と運動の成果を強調。「しかし、改善と言っても、園の運営費の増額する加算にとどまっている。これでは確実な改善にはつながらない。加算ではなく、基準そのものの引き上げを。保護者とつながり、豊かな保育を実現するため、一歩でも半歩でも進んでいきたい」と話しました。

 参加者は順番にマイクを握り、「劣悪な配置基準のなかで、乱暴な声かけをしてしまった、こんなはずじゃなかったと悩み、保育者の理想やプライドが少しずつ壊されている」「もう1人保育士がいたら、ここをに余裕をもって見守ったり、待ってあげることができるようになると思う」「保育士が不足しているのではなく、時代遅れの配置基準によるゆとりと余裕のない保育現場で働きたい保育士はいない」、「加算で終わり、という小手先の対応にならないでほしい」など訴えました。

 孫と来園した女性は「配置基準の報道を見て、保育士が少ないと思いました。もっと増やしてほしいですね。子ども、保育士、保護者、みんなにとってよくないです」。5人の子どもを連れ、宣伝を見に来た男性は「SNSで告知を見て、いてもたってもいられず、子どもと一緒に来ました。配置基準改善は絶対必要です。がんばってください」と激励しました。

(5月17日 しんぶん赤旗)