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労働問題電話相談 ハラスメント訴え多数 パワハラ受け休職中 愛知

パワハラなど相談にこたえる労働相談員の人たち=14日、名古屋市熱田区

「パワハラを受けている」「会社の相談窓口が機能していない」―。全労連が取り組んだ「賃金上げて、非正規労働者のボーナス差別やめて、雇用を守って」全国いっせい労働相談ホットラインが14日に行われ、愛知県ではパワハラや給料未払いへの相談がありました。

 愛労連(愛知県労働組合総連合)が名古屋市内の事務所に労働相談員を配置し、電話やメールで相談に応じました。

 スーパーで働く男性は「就職してから手首を痛めた。会社は労災を認めず、自腹で通院・治療している。痛くて仕事もままならず、上司からは『仕事が遅い。使えないやつだ』とパワハラを受けている。夜も寝られなくなってしまった」と言います。相談員は「労災を認めるのは国(労基署)。残業が多く、労災認定の可能性がある。睡眠障害も労災の可能性があるので心療内科の受診を」と案内しました。

 「社長からパワハラを受け休職中。相談窓口の担当が社長の奥さんで相談しづらい。復職したくても職場環境が改善していないのではと不安」、「体調不良で退職したが、給料支払日を過ぎても給料が振り込まれない。日割りでも払ってほしい」などの相談も。

 竹内創事務局長は「近年、パワハラの相談が相談内容のトップを占めるようになっている。成果や生産性ばかり求められる一方で、人間的な関係が希薄になっていることが原因だと考えられる。長時間過密労働をなくし、人間らしい職場を確立していくことが大事ではないか」と話しました。

 愛労連は「一人で悩まず相談を」と呼びかけています。労働相談フリーダイヤル0120(378)060(平日午前9時半~午後4時半)

( 11月18日 しんぶん赤旗)